審査会
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居合道六段審査会(東京)
- 開催日:
- 2022年11月27日(日)
- 会場名:
- 江戸川区スポーツセンター
審査員の寸評(実技)
コロナ感染防止対策に万全を期して居合道七・六段の昇段審査会が東京都江戸川区スポーツセンターにおいて実施されました。審査員研修会で草間純市居合道委員長から審査員としての心構え、注意事項等の訓示があり気を引き締めて臨みました。指定技は七段1、4、8、9、10、11、六段1、4、6、8、10、11、見事合格されました皆様には心よりお祝い申し上げます。今回残念だった方、これから挑戦される方に助言を述べます。
まず着装・礼法について、紋服着用の場合は事前に身に合うように直し着慣れておくこと。そのうえで颯爽と入場し堂々と礼法をしていただきたい。正しい修行を積み重ねれば開始線に立った姿に自然と品位風格が現れます。
技では、形や刀勢にこだわり気剣体の一致ができていないため、思い切りの悪い居合となっています。気剣体の一致は最重要課題です。
一本目「前」 入場から一本目「前」で居合道に対する心構え、修行の度合いが現れます。総べての基本となる「前」に審査上の着眼点が七点あります。一点でも欠いてはいけません。抜きつけに刀勢を求め過ぎて体が硬くなり体幹、姿勢が崩れています。十分な鞘引きと左足つま先が左膝の真後ろにきて丹田に力をこめた体勢となれば自然に刀が走り「冴え」が生まれます。
四本目「柄当て」 腰を上げたとき、左足つま先が左膝の真後ろに立っていない。
六本目「諸手突き」 抜き打ちから突き刺しまで間をおかず一連の動作になっていない。
八本目「顔面当て」 後ろの敵に振り向く前に「鞘引」している。
九本目「添え手突き」 袈裟に抜き打ちしたとき右こぶしはへその高さより低く、切っ先は右こぶしより上がっていない。
十本目「四方切り」 同時動作ができていない。気剣体の一致になっていない。
十一本目「総切り」 受け流しに振りかぶり切り下しまで一拍子、さらに棟の方向に返して頭上に振りかぶる動作が正確でない。
おわりに、『全日本剣道連盟居合(解説)』を再度熟読吟味し、心法・技法・体法を考察、一層の修錬を念願いたします。
原田 一廣
*この記事は、月刊「剣窓」2023年1月号の記事を再掲載しています。
行事概要
- 行事名
- 居合道六段審査会(東京)
- 開催日
- 2022年11月27日(日)
- 会場名
-
江戸川区スポーツセンター
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西4-2-20
東京メトロ東西線-西葛西駅下車、徒歩6分/JR新小岩駅南口から都バス「小島経由・西葛西行き」西葛西駅下車、徒歩6分