行事の
お知らせ
更新
大会のみどころ―和歌山県の連覇なるか 第70回記念大会の栄冠に輝くのは
- 行事名:
- 第70回 全日本都道府県対抗剣道優勝大会
- 開催日:
- 2022年04月29日(金)
- 会場名:
- エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)
第70回全日本都道府県対抗剣道大会が4月29日(祝)、エディオンアリーナ大阪にて開催される。
本大会は、昭和27年の全剣連設立の翌年5月に京都大会(現・全日本剣道演武大会)の一部として開催された、歴史ある最初の全国大会である。第1回大会以降、様々な大会運営の変遷を経て継続され、今日に至っているが、新型コロナ感染症拡大により、残念ながら68回大会は中止、また昨年の69回大会は当初の5月開催を延期し、年末に和歌山県で実施という異例の展開となった。
今年度は70回目の節目を記念する大会としても、盛会となることを期待したい。
さて、今大会の対戦組み合わせを、近年の実績を基に試合の見所として紹介したい。
第1ブロック、昨年度優勝を果たし連覇を目指す和歌山県と64回大会優勝の埼玉県の2回戦は激戦が予想される。また、66回大会から2年連続2位の実績ある茨城、同年大会3位の広島、そして佐賀の3県は選手層の厚さからも好試合が期待される。
第2ブロック、66回大会優勝の北海道、一昨年国体を延期し次年度開催を控える鹿児島県、67回大会の覇者で昨年国体開催を断念した三重県も活躍が期待される。また、過去10年間上位入賞常連の地元大阪府と岡山県との1回戦は必見であり、その勝者は2回戦で昨年度3位の長崎県と対戦する。組み合わせの中で、最も力のある県が密集したエリアとして注目。
第3ブロック、昨年3位の福岡県は近年の実績からチーム力に安定感がある。65回大会3位の兵庫県と62回大会3位の静岡県による1回戦も熱戦が期待される。60・61回大会連続3位入賞の大分県と神奈川県の1回戦は、実力伯仲の激戦必至。
第4ブロック、直近10年間で3回の優勝実績を残す東京都は、選手層の厚さから上位進出が予想される。昨年2位の熊本県は62回大会優勝・66回大会3位と安定して上位入賞を果たしており、昨年の雪辱を晴らすべく頂点を狙う。また、今年度国体開催を迎える栃木県の活躍にも注目したい。
本大会は、学生を含む職種や年齢を限定して構成する試合として、各都道府県の総合力を競う特色ある大会である。昨年末から僅か約4カ月の開催であり、未だ新型コロナ感染症には予断を許さない状況ではあるが、新年度を飾る行事として選手・大会運営者一丸となって実りある大会になることを希望したい。
*この記事は、月刊「剣窓」2022年5月号の記事をホームページ用に再編集して掲載しています。
*選手の氏名等は一部常用漢字に変更する場合があります。
*写真は第69回大会のものです。