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剣道における新型コロナウイルス感染症への取り組み 中間報告(2022年5月)
2020年12月より開始された「剣道におけるCOVID-19報告フォーム」によるオンライン報告につき、2022年5月末現在の概要と考察をご報告いたします。
【2020年12月以降の月別件数】
年・月 | 報告件数 | 軽 症 | 中 等 症 | 重 症 | 不 明 | 報告人数 合 計 |
---|---|---|---|---|---|---|
2020年12月 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 |
2021年01月 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年02月 | 3 | 14 | 0 | 0 | 0 | 14 |
2021年03月 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年04月 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2021年05月 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
2021年06月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年07月 | 3 | 13 | 0 | 0 | 0 | 13 |
2021年08月 | 20 | 89 | 1 | 0 | 3 | 93 |
2021年09月 | 16 | 71 | 1 | 0 | 1 | 73 |
2021年10月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2021年11月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2021年12月 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2022年01月 | 34 | 140 | 1 | 0 | 6 | 147 |
2022年02月 | 25 | 83 | 1 | 0 | 11 | 95 |
2022年03月 | 23 | 48 | 1 | 0 | 10 | 59 |
2022年04月 | 43 | 129 | 1 | 0 | 14 | 144 | 2022年05月 | 39 | 56 | 11 | 0 | 10 | 77 |
合 計 | 215 | 650 | 18 | 0 | 56 | 724 |
概要
- 2022年5月の新型コロナ感染症報告システムへの報告は、報告件数39件、感染者数77名でした。
- 重症度の内訳は、軽症56例(73%)、中等症11例(14%)、重症0例、不明10例(13%)でした。
- そのうち2名以上の感染者が報告されたものは14件(36%)でした。
- 発症前後1週間の稽古でのさらなる発症をフォローしましたが、新たな発症は少ないものでした。
- 年齢別にみると、10代未満は3例、10代54例、20代5例、30代0例、40代3例、50代3例、60代0例、70才以上1例、不明8例でした。引き続き10代の感染が多く見られ、オミクロン株の特性を反映しているものと考えられます。
- 報告は2022年4月に比べやや減少しています。
- 感染対策の実施状況は下記の通りであり、対策が十分でない、あるいは対策がなされていない例も見られました。
感染対策 レ ベ ル |
3密回避 対 策 |
通 風 換 気 |
手指消毒 |
---|---|---|---|
1 | 0 | 0 | 1 |
2 | 0 | 1 | 0 |
3 | 6 | 6 | 3 |
4 | 5 | 4 | 6 |
5 | 23 | 23 | 24 |
※報告者による、1:対策なし~5:十分な対策ありまでの5段階評価
考察
- 新型コロナウイルス感染症報告システムへの報告は、先月に比べ、やや減少傾向です。ただし、実際の感染者数はさらに多いことも推測されます。
- これまで、剣道の稽古自体が発症の機会と報告しているものは少ないです。しかし、剣道の稽古を介する多数発症例の報告もあり、剣道に関係する機会である会食、共同生活(合宿や寮、風呂、宿泊設備、バス移動などを含む)、更衣室などについては、さらなる配慮が必要です。特に換気・通気については、十分に配慮をして下さい。
- 重症度別にみると、ほとんどの症例は軽症で、死亡者はゼロでした。
- 年代別にみると、10代の報告が多い傾向がありました。部活動およびそれに関連する大会・合宿時などにおいては特に配慮が必要です。
- 感染対策は概ね取られていました。しかし、さらなる三密への配慮、換気・通気への配慮(送風機、CO2モニターなどを用いる)が奨励されます。
- この度、厚生労働省からは、屋外においてマスク着用は不要である旨、また夏場は熱中症防止の観点から、マスクが必要ない場面では、 マスクを外すことを推奨する旨の発表がありました(屋外・屋内でのマスク着用について)。
しかし剣道は距離が確保できず、かつ近距離で大きな声を出す競技であり、十分な熱中症対策を行いつつ、引き続きマスクの着用が推奨されます。面マスク、シールドも例外ではありません。この点、稽古時間の短縮など、指導者のさらなる配慮が必要です。
ご協力のお願い
なお、剣道をされる方で新型コロナウイルス感染がございましたら、どのような要因でも以下のフォームにご報告いただきますようお願い申し上げます。
【[全剣連] 剣道におけるCOVID-19報告フォーム】