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剣道における新型コロナウイルス感染症への取り組み 中間報告(2022年8月)
2020年12月より開始された「剣道におけるCOVID-19報告フォーム」によるオンライン報告につき、2022年8月末現在の概要と考察をご報告いたします。
【2020年12月以降の月別件数】
年・月 | 報告件数 | 軽 症 | 中 等 症 | 重 症 | 不 明 | 報告人数 合 計 |
---|---|---|---|---|---|---|
2020年12月 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 |
2021年01月 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年02月 | 3 | 14 | 0 | 0 | 0 | 14 |
2021年03月 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年04月 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2021年05月 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
2021年06月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年07月 | 3 | 13 | 0 | 0 | 0 | 13 |
2021年08月 | 20 | 89 | 1 | 0 | 3 | 93 |
2021年09月 | 16 | 71 | 1 | 0 | 1 | 73 |
2021年10月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2021年11月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2021年12月 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2022年01月 | 34 | 140 | 1 | 0 | 6 | 147 |
2022年02月 | 25 | 83 | 1 | 0 | 11 | 95 |
2022年03月 | 23 | 48 | 1 | 0 | 10 | 59 |
2022年04月 | 43 | 129 | 1 | 0 | 14 | 144 | 2022年05月 | 39 | 56 | 11 | 0 | 10 | 77 | 2022年06月 | 19 | 41 | 2 | 0 | 13 | 56 | 2022年07月 | 62 | 120 | 2 | 0 | 10 | 132 | 2022年08月 | 67 | 99 | 2 | 0 | 1 | 102 |
合 計 | 363 | 910 | 24 | 0 | 80 | 1014 |
概要
- 2022年8月の新型コロナ感染症報告システムへの報告は、報告件数67件、感染者数102例であり、報告件数は最高でしたが、感染者数は前月よりも明らかに少ない傾向がみられました。
- 重症度の内訳は、軽症99例(97%)、中等症2例(2%)、重症0例(0%)、不明1例(1%)、うち入院1例(報告例全体の1%)でした。
- 年代別にみると、10代以下は10例(10%)、10代37例(36%)、20代6例(6%)、30代7例(7%)、40代8例(8%)、50代14例(14%)、60代10例(10%)、70歳以上4例(4%)、不明6例(6%)でした。
10歳 未満 |
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70歳以上 | 不明 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3 | 50 | 10 | 11 | 4 | 5 | 4 | 1 | 51 |
- このうち2名以上の感染者が報告されたものは11件であり、ほとんどが剣道大会や合宿など、共同生活・飲食を伴うと思われる事例でした。
- 報告者により、剣道の実践と関連性のある感染であると判断をされている報告は8件でした。
- しかし、発症前後1週間の稽古でのさらなる発症をフォローしましたが、新たな発症は少ないものでした。
- 感染対策の実施状況は下記の通りであり、対策が十分でない、あるいは対策がなされていない例が前月に比べ増加傾向にありました。
感染対策 レ ベ ル |
3密回避 対 策 |
通 風 換 気 |
手指消毒 |
---|---|---|---|
1 | 0 | 0 | 0 |
2 | 0 | 1 | 3 |
3 | 3 | 2 | 4 |
4 | 17 | 13 | 9 |
5 | 38 | 43 | 43 |
※報告者による、「1:対策なし~5:十分な対策あり」までの5段階評価
- 換気対策として窓は開けているものの工業用扇風機などを使用していない例も散見されました。
考察
- 新型コロナウイルス感染症報告システムへの報告は、報告者数は最高でしたが、感染者数は前月より明らかに少ない傾向がみられました。しかし、依然として感染のリスクは高いと思われます。
- 先月に引き続き剣道の大会参加者からの多数発症例の報告もあり、剣道の試合等に関係する機会である会食、宿泊、バス移動などや更衣室などについては、さらなる配慮が必要です。
- 重症度別にみると、ほとんどの症例は軽症ですが入院例も見られましたので、依然として注意が必要です。
- 先月までの報告に比べ、基本的な感染対策(三密の回避、通風・換気対策、手指消毒、ワクチン接種などの対策)が不徹底の例が急増しており、対策疲れや油断が生じている可能性もあります。現在流行している変異株は感染力がこれまで以上に高いという報告もあり、さらなる配慮をお願い致します。
- 特に通風・換気対策については、窓だけは開けてはいるものの、工業用扇風機等を積極的に使用していない例が散見されます。エアコン(空調)使用の際には、通風・換気への配慮(工業用扇風機、CO2モニターなどを用いる)をお願いします(※1)。
- 剣道は距離が確保できず、かつ近距離で大きな声を出す競技であり、引き続きマスクとシールドの着用が推奨されます(※2)。気温上昇が続く中引き続き熱中症リスクも懸念されていますが、マスクの着用が体温に及ぼす影響はほとんどないと言われています(※3)。
※1:コロナ禍での稽古に関する注意喚起
※2:マスク・シールド着用についての説明
※3:新型コロナウイルス感染症流行下における熱中症対応の手引き(第2版)p.11【日本救急医学会.他】
ご協力のお願い
なお、剣道をされる方で新型コロナウイルス感染がございましたら、どのような要因でも以下のフォームにご報告いただきますようお願い申し上げます。
[全剣連] 剣道におけるCOVID-19報告フォーム