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剣道における新型コロナウイルス感染症への取り組み 中間報告(2022年11月)
2020年12月より開始された「剣道におけるCOVID-19報告フォーム」によるオンライン報告につき、2022年11月末現在の概要と考察をご報告いたします。
【2020年12月以降の月別件数】
年・月 | 報告件数 | 軽 症 | 中 等 症 | 重 症 | 不 明 | 報告人数 合 計 |
---|---|---|---|---|---|---|
2020年12月 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 |
2021年01月 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年02月 | 3 | 14 | 0 | 0 | 0 | 14 |
2021年03月 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年04月 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2021年05月 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
2021年06月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年07月 | 3 | 13 | 0 | 0 | 0 | 13 |
2021年08月 | 20 | 89 | 1 | 0 | 3 | 93 |
2021年09月 | 16 | 71 | 1 | 0 | 1 | 73 |
2021年10月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2021年11月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2021年12月 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2022年01月 | 34 | 140 | 1 | 0 | 6 | 147 |
2022年02月 | 25 | 83 | 1 | 0 | 11 | 95 |
2022年03月 | 23 | 48 | 1 | 0 | 10 | 59 |
2022年04月 | 43 | 129 | 1 | 0 | 14 | 144 | 2022年05月 | 39 | 56 | 11 | 0 | 10 | 77 | 2022年06月 | 19 | 41 | 2 | 0 | 13 | 56 | 2022年07月 | 62 | 120 | 2 | 0 | 10 | 132 | 2022年08月 | 67 | 99 | 2 | 0 | 1 | 102 | 2022年09月 | 27 | 53 | 4 | 0 | 2 | 59 | 2022年10月 | 10 | 13 | 1 | 0 | 0 | 14 | 2022年11月 | 20 | 24 | 0 | 0 | 2 | 26 |
合 計 | 421 | 1000 | 29 | 0 | 84 | 1113 |
概要
- 2022年11月の新型コロナ感染症報告システムへの報告は、報告件数20件、感染者数26例であり、前月に比べ増加傾向でした。
- 重症度の内訳は、軽症24例(92%)、中等症0例(0%)、重症0例(0%)、不明2例(8%)、うち入院0例でした。
- 年代別にみると、10代以下は0例(0%)、10代8例(31%)、20代2例(8%)、30代2例(8%)、40代1例(4%)、50代5例(19%)、60代0例(0%)、70歳以上2例(8%)、不明6例(23%)でした。このうち2名以上の感染者が報告されたものは4件でした。
- 報告者により、剣道の実践と関連性のある感染であると判断をされている報告は5件でしたが、大会の他の出場者に感染が拡大したという報告はありませんでした。
10歳 未満 |
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70歳以上 | 不明 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 8 | 2 | 2 | 1 | 5 | 0 | 2 | 6 |
- 発症前後1週間の稽古でのさらなる発症をフォローしましたが、新たな発症は少ないものでした。
- 感染対策の実施状況は下記の通りであり、対策が十分でない例が4分の1程度見られました。
感染対策 レ ベ ル |
3密回避 対 策 |
通 風 換 気 |
手指消毒 |
---|---|---|---|
1 | 0 | 0 | 0 |
2 | 0 | 0 | 0 |
3 | 1 | 1 | 0 |
4 | 4 | 3 | 2 |
5 | 13 | 14 | 16 |
※報告者による、「1:対策なし~5:十分な対策あり」までの5段階評価
考察
- 新型コロナウイルス感染症報告システムへの報告は、先月に比べ増加傾向ですが、重症例の報告はなく、死亡例もありませんでした。
- 10歳台の若年者が比較的多くみられました。
- 引き続き中高年発症者の割合が増加傾向にあり、道場などにおける感染対策を引き続き徹底することが重要と思われます。
- 稽古が発症機会であると考えられたものは少数みられ、工業用扇風機などを用いた換気対策が徹底されていなかった可能性がありました。特に、工業用扇風機の設置は全剣連のガイドラインでも奨励されています。
- 通風・換気対策、三密回避の対策が不徹底例の報告が散見されます。三密への配慮に加え、さらなる感染対策への対応が肝要です。
- 今後、暖房使用時に通風・換気が疎かになることも懸念されます。通風・換気への配慮(工業用扇風機、CO2モニターなどを用いる)をお願いします(※1)。
- 剣道は距離が確保できず、かつ近距離で大きな声を出す競技であり、引き続きマスクと面装着時には面マスク・マウスシールドなどの着用が推奨されます(※2)。
全国的に第8波が到来しつつあり、剣道指導者は改めて新型コロナウイルス感染対策を見直すことが望まれます。
※1:コロナ禍での稽古に関する注意喚起
※2:マスク・シールド着用についての説明
ご協力のお願い
なお、剣道をされる方で新型コロナウイルス感染がございましたら、どのような要因でも以下のフォームにご報告いただきますようお願い申し上げます。
[全剣連] 剣道におけるCOVID-19報告フォーム