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剣道における新型コロナウイルス感染症への取り組み 中間報告(2022年12月)
2020年12月より開始された「剣道におけるCOVID-19報告フォーム」によるオンライン報告につき、2022年12月末現在の概要と考察をご報告いたします。
【2020年12月以降の月別件数】
年・月 | 報告件数 | 軽 症 | 中 等 症 | 重 症 | 不 明 | 報告人数 合 計 |
---|---|---|---|---|---|---|
2020年12月 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 |
2021年01月 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年02月 | 3 | 14 | 0 | 0 | 0 | 14 |
2021年03月 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年04月 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2021年05月 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
2021年06月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年07月 | 3 | 13 | 0 | 0 | 0 | 13 |
2021年08月 | 20 | 89 | 1 | 0 | 3 | 93 |
2021年09月 | 16 | 71 | 1 | 0 | 1 | 73 |
2021年10月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2021年11月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2021年12月 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2022年01月 | 34 | 140 | 1 | 0 | 6 | 147 |
2022年02月 | 25 | 83 | 1 | 0 | 11 | 95 |
2022年03月 | 23 | 48 | 1 | 0 | 10 | 59 |
2022年04月 | 43 | 129 | 1 | 0 | 14 | 144 | 2022年05月 | 39 | 56 | 11 | 0 | 10 | 77 | 2022年06月 | 19 | 41 | 2 | 0 | 13 | 56 | 2022年07月 | 62 | 120 | 2 | 0 | 10 | 132 | 2022年08月 | 67 | 99 | 2 | 0 | 1 | 102 | 2022年09月 | 27 | 53 | 4 | 0 | 2 | 59 | 2022年10月 | 10 | 13 | 1 | 0 | 0 | 14 | 2022年11月 | 20 | 24 | 0 | 0 | 2 | 26 | 2022年12月 | 19 | 25 | 1 | 0 | 0 | 26 |
合 計 | 440 | 1025 | 30 | 0 | 84 | 1139 |
概要
- 2022年12月の新型コロナ感染症報告システムへの報告は、報告件数19件、感染者数26例でした。
- 重症度の内訳は、軽症25例(96%)、中等症1例(4%)、重症0例(0%)、不明0例(0%)、うち入院0例(報告例全体の0%)でした。
- 年代別にみると、10歳未満は2例(8%)、10代13例(50%)、20代0例(0%)、30代3例(12%)、40代2例(8%)、50代4例(15%)、60代1例(4%)、70歳以上1例(4%)、不明0例(0%)でした。
- このうち2名以上の感染者が報告されたものは3件でした。
- 報告者により、剣道の実践と関連性のある感染であると判断をされている報告は0件でした。
- 稽古や大会の他の参加者に感染が拡大したという報告はありませんでした。
10歳 未満 |
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70歳以上 | 不明 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2 | 13 | 0 | 3 | 2 | 4 | 1 | 1 | 0 |
- 発症前後1週間の稽古でのさらなる発症をフォローしましたが、新たな発症は少ないものでした。
- 感染対策の実施状況は下記の通りであり、対策が十分でない例が4分の1程度見られました。特に送風機の使用がされていた報告は3件(16%)のみでした。
感染対策 レ ベ ル |
3密回避 対 策 |
通 風 換 気 |
手指消毒 |
---|---|---|---|
1 | 0 | 0 | 0 |
2 | 0 | 0 | 0 |
3 | 1 | 1 | 1 |
4 | 4 | 5 | 1 |
5 | 10 | 9 | 13 |
不明 | 4 | 4 | 4 |
※報告者による、「1:対策なし~5:十分な対策あり」までの5段階評価
送風機使用 の有無 |
|
---|---|
あり | 3 |
なし | 12 |
不明 | 4 |
考察
- 今般の新型コロナウイルスの流行状態を鑑みると、報告件数は必ずしも感染者数を反映しないと考えます。
- 今回報告例のうち重症例・死亡例の報告はありませんでしたが、基礎疾患のない30代に中等症例の報告があり、引き続き感染対策が必要な状態です。
- 年齢別にみると、依然として10代が最多ですが、各年齢に広くみられ、稽古が発症機会であることが否定できないものが少数みられました。
- 8割以上の報告例では、送風機の使用が行われていませんでした。暖房使用時に通風・換気が疎かになっていると思われます。全日本剣道連盟の「対人稽古に関する感染予防ガイドライン(改訂)」(※1)にあるように、通風・換気への配慮(工業用扇風機、CO2モニターなどを用いる)を改めてお願いします (※2)。
- 剣道は距離が確保できず、かつ近距離で大きな声を出す競技です。冬季の寒冷・乾燥時には気道の免疫が低下し、感染リスクが増す可能性もあります。引き続きマスクと面装着時には面マスク・マウスシールドなどの着用が推奨されます(※3)。
感染者の報告義務の変化により感染の報告例は減少していますが、実際には報告例以上の大量の感染者が存在することが予測されます。剣道指導者は改めて可能な限り、新型コロナウイルス感染対策の徹底をお願いいたします。
※1:対人稽古に関する感染予防ガイドライン(改訂)
※2:コロナ禍での稽古に関する注意喚起
※3:マスク・シールド着用についての説明
ご協力のお願い
なお、剣道をされる方で新型コロナウイルス感染がございましたら、どのような要因でも以下のフォームにご報告いただきますようお願い申し上げます。
[全剣連] 剣道におけるCOVID-19報告フォーム