公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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杖道七段審査会(熊本)

開催日:
2017年08月04日(金)
会場名:
人吉スポーツパレス
受審者数 合格者数 合格率
38 5 13.2%

合格者氏名一覧

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審査員の寸評

 8月4日(金)、熊本県人吉スポーツパレス小アリーナにて、標記審査会が行われました。

 当初、熊本市内に予定されていた会場が、熊本地震の被害を受け使用出来ず、熊本県剣道連盟のご支援により人吉市に変更し、審査会を実施致しました。

 審査会は、全日本剣道連盟杖道より、六段は六本目「物見」から十一本目「乱留」、七段は七本目「霞」から十二本目「乱合」が指定されました。結果は、六段は28名中11名、七段は38名中5名の方が合格されました。

 受審された方は、昇段を目指して万全の態勢で受審された事と思います。

 「どうでしたか? 上手く出来ましたか?」自問自答してください。自分ではしているつもり、直したつもり…と思っていても、出来ていない事がよくあるものです。そこで、審査の結果は、修行中での途中評価を頂いたという謙虚な気持ちを持って、今後の修行の糧にして頂きたいと思います。

 さて、今回の審査について気になった事は審査を意識し過ぎてか、また初めての相手で、相手に合わせようと苦労しているのが至る所に見えました。その結果、相手の動きに対して攻防意識を無視し、自身の間・間合いが取れず、気・杖・体の不一致が見られる方が年齢が高くなるに従い目立ちました。

 杖道は形武道であるから形の目的を確りと理解し演武する事です。

 《太刀》は、正確な打突をし、相手の技にかけられるのが常套です。手首は柔らかく、体勢は崩さぬ様に常に間と間合いを取り、相手の動きをよく見据えてから十分な攻撃(動き)が出来る様、下半身の安定を心掛ける必要があります。

 《杖》は、相手の動きをよく見て技を仕掛ける。一つ一つの技をしっかりと示す事が大切となります。勿論、打突の箇所と技は正確に・攻めは十分に・姿勢は正しく・合理的な体の運用・残心等に気を付けることが重要です。それには、相対動作を繰り返しする事で、身に付けてください。

 最後に、今一度、『全日本剣道連盟杖道(解説)』を熟読理解し、内容の充実した形の習得に努めて頂き、杖道を正しく伝承される様一層のご精進をお祈りいたします。

村上 和雄
*この記事は、月刊「剣窓」2017年10月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
杖道七段審査会(熊本)
開催日
2017年08月04日(金)
会場名
人吉スポーツパレス
〒868-0015 熊本県人吉市下城本町1566-1
人吉駅から車で約10分
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