審査会
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杖道七段審査会(愛媛)
- 開催日:
- 2015年08月07日(金)
- 会場名:
- 愛媛県武道館(剣道場・副道場)
審査員の寸評(実技)
8月7日、愛媛県武道館副道場において、標記審査会が行われました。全日本剣道連盟杖道より、六段は六本目「物見」~十一本目「乱留」、七段は七本目「霞」~十二本目「乱合」がそれぞれ指定されました。結果は、六段受審者32名、合格者8名。七段受審者22名、合格者5名でした。合格された方々には心からお祝い申し上げるとともに、今回残念ながら合格されなかった方々の次回審査での合格を祈念いたします。
さて、今回の審査会に参加して感じたこと、気が付いたことについていくつか述べさせていただきます。
一、解説書に書かれてある動作が正確に行われていない。
構え、足の踏み出し、足の向き、やや半身と真半身などが動きの中でおろそかにされておられる方が多かったようです。
一、理合をよく研究していただきたい。
太刀の場合、「正しく正面を切っているか」、「正しく胴を切っているか」など、杖道審判・審査上の着眼点に書かれています。これはどこをどの様な刃筋で切るか、物打が杖まで届いているか、気剣体は一致しているかということです。また、杖の場合も同様で、打突の正確さ、杖の効果はどうか、姿勢は正しいか、気剣体は一致しているかなどについても十分な研究をお願いします。
一、相手をよく見て演武をしていただきたい。
相手の動きに関係なく、太刀や杖を使っていては武道として合理的なものになりません。太刀は杖の、杖は太刀の動きをしっかり見定めてその動きに応じた技を使ってください。杖は太刀が切ってくる所をかわして技を出す。太刀は杖が打ってくる間合を見切って退がるなどです。人は体格、手足の長さなどの違いがあるものです。それぞれの相手に応じた技が使えるよう稽古していただきたいと思います。
形武道は形を覚えて動きを身に付けてからが本当の稽古の始まりです。普段の稽古の中で、太刀や杖の理合をよく研究、理解していただき、充分な稽古を積まれることを望みます。
大竹 俊行
*この記事は、月刊「剣窓」2015年10月号の記事を再掲載しています。
行事概要
- 行事名
- 杖道七段審査会(愛媛)
- 開催日
- 2015年08月07日(金)
- 会場名
-
愛媛県武道館(剣道場・副道場)
〒790-0948 愛媛県松山市市坪西町551
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