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大会のみどころ
- 行事名:
- 第63回 全日本女子剣道選手権大会
- 開催日:
- 2024年11月03日(日)
- 会場名:
- 日本武道館
渡邊 連覇なるか
本年度から、ついに女子剣道選手の念願であった日本武道館での開催となった。この記念すべき今大会に出場する選手の内訳は、警察官が23名と最多数、続いて大学生が22名、教職員8名、会社員7名、高校生2名、刑務官1名、団体職員1名で、初出場が20名となった。新進気鋭のフレッシュな顔触れから、百戦錬磨の輝かしい実績を上げてきたベテランまで精鋭64名が本年度の女性剣道日本一を目指す。
それでは、大会組み合わせを基に、厳しい各都道府県の予選勝ち抜いた精鋭選手の顔触れに注視し、各ブロックの「みどころ」に迫りたい。
第1ブロックの最注目は女王渡邊(熊本)であろう。7月に行われた19WKCの主将として活躍し、完全優勝の立役者となった。また、9月の警察選手権では安定した試合運びで優勝するなど、盤石の態勢で連覇に挑む。しかし初戦の相手である関川(北海道)をはじめ、過去に本大会2位の実績もある若手有望株の山﨑(宮崎)や学生個人優勝経験者の上段小川(愛知)等がおり油断できない。さらには、同じく19WKCで活躍した竹中(栃木)や地力のあるベテラン志藤(埼玉)といった実力者も虎視眈々と優勝を見据えており、いずれにしても一筋縄ではいかぬ戦いが予想される。
第2ブロックは、過去に本大会を複数回優勝している松本(弥)(神奈川)と末永(和歌山)の2人に、若手有望選手がどのように戦うか注目したい。初戦は共に筑波大学の岩本(長崎)と五十嵐(福島)で、目が離せない展開となりそうだ。さらに19WKCで個人3位の佐藤(東京)をはじめ、同じく団体戦で優勝に貢献し、史上最多の学生個人3回目の優勝を成し遂げた水川(岡山)も控えていることから、ここで一気に世代交代となるのか最注目のブロックになること必至である。
第3ブロックは、19WKCで個人優勝を果たした近藤(東京)を最有力とみる。しかしながら、同じく19WKCで活躍した川合(静岡)を筆頭に、本年度の教職員個人を制した大西(福井)や、充実した気勢で安定した試合運びを見せる小川(埼玉)、学生大会で常に上位に名を連ねる笠(茨城)などの実力者が揃っており、序盤戦から好カードが多いこの激戦区を果たして誰が抜け出すのか興味は尽きない。
第4ブロックは、2大会連続決勝で涙を呑んでいる妹尾(福岡)が君臨。実力は折り紙付きであり、女王奪還を見据えた念入りな調整を図って本大会に臨むであろう。優勝候補と言える妹尾に対するは、19WKC団体優勝に貢献した松本(智)(神奈川)や、学生個人優勝経験を持つ小松(宮城)、藤﨑(大阪)。さらには、ベテランで勝負強い尾﨑(京都)らに期待がかかる。また、勢いがつくと怖い学生選手も複数いることから、いずれも目が離せない好勝負が展開されそうだ。
渡邊の連覇達成なるか、ベテランの返り咲きとなるか、はたまたニューヒロインの誕生なるか。
皇后盃は誰の手に。11月3日、日本武道館にて刮目せよ。