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大会のみどころ−松本 連覇なるか−
- 行事名:
- 第55回 全日本女子剣道選手権大会
- 開催日:
- 2016年09月11日(日)
- 会場名:
- ホワイトリング 長野市真島総合スポーツアリーナ
第1ブロック、まずは初戦の北井?高橋。北井は大阪府警期待の若手、大柄な体格から繰り出す面技に威力あり。一方、昨年の学生選手権者の高橋は今春神奈川県警に奉職、すぐさま関東警察大会で個人優勝するなど実力は十-
次にマークするのは本年のインターハイ個人優勝の小松。面技を中心とする本格派、実力を出し切れば上位進出の可能性も。
ブロック下では、気迫十-挑む曽我部とどんな体勢からでも技を繰り出せる大西、白熱戦は必至。
ほかには常連組の本部、今春警視庁入りした新進の阿部らの活躍が予想される。
第2ブロックは、第51・52回大会覇者の山本を中心とするが、本年の学生選手権を制した上段の小川と成長著しい教員の遠山が立ち塞がる。
下では16WKC団体優勝に貢献した吉田と昨年インターハイで個人優勝し筑波大に進んだ竹中が初戦でぶつかる。本格勝負の吉田に対し足を使い若さで挑む竹中の一戦は必見に値する。
ほかにはガードの固い竹村、思い切った面技を得意とする高校生の福間が見のがせない。
第3ブロック、ここには昨年の覇者で16WKC個人優勝の松本がいる。松本は法政大から昨春神奈川県警に進み一段と腕に磨きをかけ、本年も優勝候補の筆頭格。このブロックには同年で鎬を削ってきたライバル、日本体育大から熊本県警の渡邊、鹿屋体育大から兵庫県警の津田らがおり、順当にいけばこの三者で4強争いに。
また初出場ながら有力なのは、粘り気ある剣筋の進藤と小柄だが動き軽やかな片山。
第4ブロック、上の段にはベテラン勢がひしめきけんを競う。まずは第49回大会優勝の正代(旧姓、石突)は今一度女王への返り咲きにかける。
また10回節目の出場となる宮川と面技を得意とする実力者迫の戦いぶりにも目を向けたい。
一番の好取組と目されるのは興梠ー村山。変幻自在な剣遣いで引き技を得意とする興梠と面の一撃にかける最多出場(23回)で最多優勝(3連覇を含む過去5回)の村山との対戦は十-見応えが。
下の段では強い攻撃力をもつ長澤、小手技が巧みでしぶとい勝負師佐々木らが有望視される。そして、高校時代から大器の呼び声高い佐藤は法政大へと進み更に面技を進化させて臨む。
剣窓編集委員 真砂 威
* 選手の氏名等は一部常用漢字に変更しております。
* 写真は、前年度優勝の松本弥月選手。