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大会のみどころ―平成の掉尾を飾る―
- 行事名:
- 第17回 全日本選抜剣道八段優勝大会
- 開催日:
- 2019年04月21日(日)
- 会場名:
- 中村スポーツセンター
本大会は、昭和52年(1977年)から平成14年(2002年)までの26年間、愛知県犬山市の博物館「明治村」に敷設された武道場「無声堂」において行われていた「明治村剣道大会」を本連盟が継承したものである。
平成15年4月、「第1回全日本選抜剣道八段大会」が名古屋市において開催され、本年、第17回目を迎える。
選手全員が、昭和の高度成長期に誕生、平成の後半に八段位を授与される。これら剣士が育った年間は、空前の少年剣道ブームを経て女子剣道の隆盛など、歴史に残る剣道成熟期と後に評価されよう。
この時代に、根かぎりの修業を積んだ剣士たちが織りなす秘玄の立合は、平成の掉尾を飾るに相応しく、また、新しい元号の世代へと受け継がれる〝心と技〟は、まさしく至高の文化と言えよう。
十六番の見どころ
- 青少年期に競ったであろう同郷岡山の竹内 ― 髙橋、共に初陣で鎬を削る
- 心魂たくましく強腰に挑みかける湯澤 ― 溢れる気勢、瞬速の面にかける宮崎史
- 共に軽快かつ敏速の剣、積極果敢な打撃戦が予測される山﨑 ― 佐伯
- 生っ粋、硬骨の剣でならす寺地 ― 鋭利さが削がれ円熟味を増す松田
- 両者、間づかいに長け、機を捉えるに敏な染谷 ― 直線の攻めを武器とする新屋
- 清爽で淀みない理想の剣を示す恩田 ― 時に臨み剛胆な捨てを仕向ける清田
- 機に乗じ、間に髪を容れず畳みかける平野 ― 気迫を内に勝機を見極める香田
- 快活剣、ひと暴れが期待される栄花 ― 一触即発の機に石火の一撃を放つ坂田
- 精気凜々、敢然と相対峙する松本 ― 爽快な剣づかいで血気盛んに攻めかける佐藤
- 慎重な駈け引きから大胆に攻め寄せる佐賀 ― 機に接し駿速の面が持ち前の江藤
- 大様な構えから真っ向に打ち懸かる清野 ― 悠揚たる姿形に鋭気を宿す浦
- パワー全開、最多10回目出場の東 ― 教職界でならす林、負けじ魂で挑む初舞台
- ともに正統な太刀筋を具え、地力を練り上げた宮戸 ― 一挙動の面が冴える栗田
- 気迫を蓄え心に技を即して臨む大河内 ― 物堅い風体から気丈の一剣を打ち下ろす下川
- 間と拍子を超越、冴えわたる宮崎正 ― 大技を本志としつつ小技もやり繰る山本
- 鋭い剣尖、手堅い攻めで立ち向かう松下 ― 確と基本に裏打ちされた剣の本筋を呈する谷
剣窓編集委員 真砂 威
*この記事は、月刊「剣窓」2019年4月号の記事を掲載したものです。
*選手の氏名等は一部常用漢字に変更する場合があります。
*写真は前年度(第16回大会)のものです。