全剣連の
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剣道における安全性への取り組み
昨今、剣道の稽古中あるいは試合・審査中等に重大事故が散発的に起こっています。
全日本剣道連盟としては、剣道の安全性を重んじ、「生涯剣道」を願う観点から、剣道における重大事故に強い関心を持っています。
そこで、今後、全日本剣道連盟では、関連団体と協力をして、この重大事故について情報収集の充実を図ることとしました。
剣道における重大事故とは、剣道の稽古あるいは試合・審査中等に起こった事故で、入院を要するもの、あるいは入院治療と同等の治療を受けた場合を意味します。
その例(カテゴリー)として次のものなどがあります。
- 頭部・頸部などの打撲による障害(脳震盪を含む)
- 突きによる頸動脈損傷など喉頭部を含む障害/それに起因する二次的障害
- 竹刀の破損による眼外傷
- 熱中症(救急入院となった場合)
- アキレス腱などを含む腱断裂(入院となった場合)
- その他の理由で入院以上の処置が必要だった場合(稽古中・試合中の脳卒中、心筋梗塞、心停止などで入院ないしは死亡した場合を含む)
また、報告いただく項目は事故の「カテゴリー」「発生日時」「発生場所・施設」「発生行事」「受傷者/発症者」「発生状況」「発生原因」「受傷/発症状況」「対応状況」「保険」「今後の対策」などで、それぞれについて各関連団体からwebフォームを介して報告を受けるものとなっております。
これらの報告から、全日本剣道連盟では、剣道における重大事故の頻度、その内容の把握を行い、医・科学委員会を中心としてデータベースを構築し、それに基づいて調査結果の分析および対応策・予防策を検討することを目的としております。
皆様におかれましては、剣道における重大事故が起きた場合、所属の地方代表団体(都道府県剣道連盟)及び全国組織関連団体に報告してください。なお、本システムは上記団体からの報告のみ受け付けるものとなっております。
報告された個人情報は保護されます。全日本剣道連盟および関連団体は個人情報を目的以外の利用は一切いたしません。
正確な情報提供をよろしくお願いいたします。
*写真は第67回全日本剣道選手権大会のものです。