審査会
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居合道六段審査会(東京)
- 開催日:
- 2016年11月19日(土)
- 会場名:
- 江戸川区スポーツセンター
審査員の寸評(実技)
平成28年11月19日(土)表記審査会が東京都江戸川区スポーツセンターにおいて行われました。受審者数は各段とも昨年より若干増。審査に先立つ審査員研修会では各人使命感を持って、厳正・公正かつ適切に審査を行うことを確認しました。
指定技は各段共通、「五本目・袈裟切り」「八本目・顔面当て」「十一本目・総切り」でした。
受審者の方々は今年最後の審査に向け十分な稽古を積んで臨んだことと思います。しかしその成果については古流二本には感じられるものの、指定技では残念ですが個人差がはっきりして合否の決め手となってしまいがちです。全剣連居合は正確さが前提です。
「五本目」鞘を左下にかえしながら刀を抜き出すべきところ、いきなり鞘を左下にかえしてから抜く人が少なからずいた。切り下ろしたとき左こぶしと切っ先の位置が不正確な人が多かった。
「八本目」手先だけで柄当てをしている。後ろの敵に対し右上腰に刀を当てたとき刀が水平になっていないし、右踵が撞木。
「十一本目」右足を左足に引きよせながら受け流しに頭上に振りかぶっていない。刀を止めることなく腰腹部を正確に水平に切っている人が少ない。
最近は「体幹」という言葉をよく耳にします。体幹は上下動なく前後にぶれることもなく、腰の据わった正しい姿勢で技を行うために必要です。体幹を意識してください。また全剣連居合解説書には「軸」の文字が何カ所も書かれています。軸を使えていない方が多く見受けられます。それから正しい刀法、手の内を体得して力に頼らずとも緩急自在に刀を使って下さい。解説書等をよく読み、注意深く稽古をすれば自ずと合格への道筋が見えてくるはずです。合格した方は次への挑戦がもう始まったと心して御精武下さい。
今回、六段第二会場最終組3名は全員80歳代。力むことなく気迫を内に秘め淡々と抜く「気剣体一致」の姿に感銘を受けました。
結果は2名合格。お一人は本当に惜しいところでした。 「気剣体一致」は年齢・性別にかかわらずそれぞれ相応に表せば良いと今回再認識しました。高齢化が進む世にあって、「生涯武道」として居合道に増々魅力を感じた次第です。
行事概要
- 行事名
- 居合道六段審査会(東京)
- 開催日
- 2016年11月19日(土)
- 会場名
-
江戸川区スポーツセンター
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西4-2-20
東京メトロ東西線 西葛西駅下車 徒歩6分JR新小岩駅南口から都バス「小島経由・西葛西行き」西葛西駅下車 徒歩6分