審査会
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居合道六段審査会(石川)
- 開催日:
- 2019年06月07日(金)
- 会場名:
- いしかわ総合スポーツセンター
審査会結果
審査員の寸評
令和に変わり初めての七・六段審査会が石川県金沢市で開催されました。審査員研修会では奥島快男副会長から「審査員に選ばれた責任ある厳正な審査にて臨むよう」、小倉 昇居合道委員長からは、「着眼点に留意し、段位に応じた相応しい審査をしてください。そして、座れない受審者には、減点をしないで正しく見極めて審査してください」と共通認識のなか緊張感を持ち審査に臨みました。特に気になる事は、仮想敵がみえない。小倉委員長が今年度に掲げた、攻め、これは仮想敵を作る事で相手の位置、状況が分かり攻めが出来ることで気迫が表れるのです。
一本目(前)
一刀のもとでたおす激しい抜きつけを感じない、仮想敵が居ないので素早く振りかぶり間を置くことなく切り下しが出来ない。
三本目(受け流し)
抜き上げながら相手に向いて切り下してしまう、へそが瞬間正面に向かない。切り下した剣先が体の中にある。
六本目(諸手突き)
抜き打ちが、手を差し出していて顎まで切っていない、本気で後ろからくる敵に振り向かない。
七本目(三方切り)
前の敵の攻めもなく、右への抜き打ちが高く、三方の切り下しが同じタイミング。
九本目(添えて突き)
近い敵への隙のない抜き打ち、間を置くことのない突き、敵の状態が見えていない。
十本目(四方切り)
四人の位置、距離が分かっていないので強弱、序破急、間と間合いが見えない。足の捌きが悪く、突きが水月を捉えられず内側を突いている。
十一本目(総切り)
差し成りに抜いていない、送り足が出来ない人が多く敵を捕えきれない。(七段の指定技は六段の四方切りを総切りに変更)。仮想敵がいてこそ攻めができ、気迫、そして間と間合い、残心が出来ます。
受審された方、今後受審される方々には以上の事を今一度、熟考して修錬すれば必ず良い結果が出る事と思います。仮想敵がいてこそ居合です。今後のご健闘を祈ります。
水野 隆
*この記事は、月刊「剣窓」2019年8月号の記事を再掲載しています。
行事概要
- 行事名
- 居合道六段審査会(石川)
- 開催日
- 2019年06月07日(金)
- 会場名
-
いしかわ総合スポーツセンター
〒920-0355 石川県金沢市稚日野町北222
「金沢駅」より、「済生会病院」もしくは下安原行き、「総合スポーツセンター前」下車