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審査会

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居合道七段審査会(東京)

開催日:
2013年11月16日(土)
会場名:
江戸川区スポーツセンター
受審者数 合格者数 合格率
109 17 15.6%

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審査員の寸評(実技)

  平成25年11月16日、「居合道七・六段審査会」は東京都江戸川区スポーツセンターにおいて「六段」247名、「七段」109名と多くの受審者が集い厳粛な雰囲気の中で熱気ある演武が披露され、審査が行われた。

  審査に先立ち、審査員研修が行われ、審査員の責務と審査上の留意点を再確認すると共に、受審者の品位・風格・修業の深さをしっかり見極め、受審段位に相応しい力量を見極めることに力点を置いた内容で行われた。

  審査は古流2本の後、指定技3本であり、指定技は四本目「柄当て」、七本目「三方切り」、十本目「四方切り」と発表された。この審査に臨むにあたり受審者は、少なくても5年、6年と修業を重ねておられるはずであるが、どのように見ても稽古不足が否めない人もおり、入退場や刀礼等の所作事に戸惑ったり間違える人、古流の演武の稚拙さに審査員として目を疑う状況もあった。特に中堅前後の年齢層にこの傾向が見られたので特記する。

 しかしながら、修業の深さが滲み出て素晴らしく、その風格溢れる演武が衆目を集めた高年齢層の人、稽古に裏打ちされた手の内の冴えと共に躍動感に溢れ、将来性が豊かな若年層の人もおり、受審者が多かったためか、総じて力量に大きな開きがあった。

 なお、指定技で留意すべき点を挙げると、四本目、居合膝から腰を上げたとき、左足のつま先が左膝の真後ろでない人。柄当ての後、上体を左に開いて抜き放つと同時に「ものうち」近くの棟を左乳に当てるが、後ろの敵の水月を突く動作が遅い者。七本目、左の敵に対しあごまで抜き打ちをするが、切っ先が高
い者が目立ち、足捌きで「かかと」廻りする者、右から左の敵に受け流しに振りかぶった頭上の刀が止まる者。切り下ろしの刀に水平意識が乏しい者。十本目、柄当ては強く確実に当てること。物打は左乳にあて、同時に相手の水月が突けているのか。理合を意識して欲しい。解説書には理に適った動作を示してあり、三・五本目は「刀を止めることなく」、他の10本は全て「間をおくことなく」とある。合否に関係なく、道を求める者は今一度、解説書を開き、業の真髄を掴んで欲しいと審査を通じて感じた。

三谷 昭雄
*この記事は、月刊「剣窓」2014年1月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
居合道七段審査会(東京)
開催日
2013年11月16日(土)
会場名
江戸川区スポーツセンター
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西4-2-20
東京メトロ東西線 西葛西駅下車 徒歩6分JR新小岩駅南口から都バス「小島経由・西葛西行き」西葛西駅下車 徒歩6分
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