審査会
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居合道八段審査会(京都)
- 開催日:
- 2015年05月03日(日)
- 会場名:
- 京都市武道センター 主道場
審査員の寸評(実技)
居合道最高位の今審査会。一次審査は共通視点に立ち、全日本剣道連盟居合「前」、「受け流」、「柄当て」、「三方切り」、「顔面当て」、「四方切り」、「総切り」の7本が指定されました。審査では、「段位付与基準」に合致した技倆があるかを総合的に判断しますが、常に解説書を熟読理解し、正確な基本技をされてきたかが合否に大きく影響しました。一次合格者は23名(内女性3名)、要義に則った正しい内容動作でありました。二次審査は各自が学ばれた古流(7本)で実施されましたが、最終8名(内女性1名)の合格者でした。さすがに修錬の成果が見受けられるすばらしい内容でした。
居合道は常に仮想の敵を想定した技です。漫然と稽古するのではなく「演武の心得」にある「気・剣・体の一致」(充実した気勢、正確な刀法、適法な姿勢)した合理的な居合を「行ずる」心がけが大切です。さらに「全日本剣道連盟居合審判・審査上の着眼点」を意識した稽古をすることで、身体の揺れ、崩れ、無駄な力がなくなり、呼吸にも余裕ある技ができ、最高段位として風格、気品も備わるものと思います。
今後も尚一層、基本動作に重点をおき、自己の技を謙虚に点検し日々修錬に努めてください。受審者の皆様の今後のご精進に期待しています。
中野 八郎
*この記事は、月刊「剣窓」2015年6月号の記事を再掲載しています。
行事概要
- 行事名
- 居合道八段審査会(京都)
- 開催日
- 2015年05月03日(日)
- 会場名
-
京都市武道センター 主道場
〒606-8323 京都府京都市左京区聖護院円頓美町46-2
市バス「熊野神社前」下車、東へ徒歩1分市バス「京都会館美術館前」下車、北西へ徒歩3分