公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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杖道七段審査会(東京)

開催日:
2014年01月17日(金)
会場名:
江戸川区スポーツセンター
受審者数 合格者数 合格率
28 6 21.4%

合格者氏名一覧

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審査員の寸評(実技)

 1月17日㈮に東京で行われた七・六段審査会における所感を他の審査員の意見を織り込み、述べさせていただきます。

 六段は全日本剣道連盟杖道六本目~十一本目、七段は七本目~十二本目が指定され、審査の結果は、六段は18名、七段は6名の方が合格されました。特に六段で30代、40代前半の若い方が多く合格され、今後全剣連杖道の普及、発展に力を発揮されることを期待致します。

 しかし、残念ながら辛酸を嘗められた方々も0点だった訳ではありません。全剣連主催の講習会や各剣連での大会、講習会での成果が表れ全体的なレベルアップを感じました。受審者はこの日のために日々精進されたことと思います。今後昇段を目指す全ての人に共通する課題を提供致しますので、参考にしていただきたいと思います。

 『全日本剣道連盟杖道解説書』の最後にある「杖道審判・審査上の着眼点」と『杖道試合・審判規則、杖道試合・審判細則』で、細則の7条にある10項目が全てです。先ず杖と太刀の全ての構えを体得すること。自分の構えを鏡に映して解説書の説明と比べて下さい。構えにも「身構え」「気構え」があり、動かない中にも滲み出る勢いがあること。正に「風林火山」です。次に素振りです。杖道は杖と太刀と長い得物を使う武道です。ただ形を反復するだけでは理に適った技は修得できません。前後左右、斜め前後左右の足捌き、打突部位を考えて杖と太刀の素振りをすることです。一本一本気合を出し切るやり方と、老若男女ありますが体力、気力の続く限り連続して数多く振るやり方があります。素振りをすることにより自ずと気杖(剣)体の一致、刃筋、杖筋、間と間合、目付け、残心、気力、体力が身に付いてきます。できれば竹刀か袋竹刀で打ち込み台や古タイヤを実際に打って手の内を覚えるのも大切で

 最後に、受審者の心得として「最高の技倆を引き出すには着装から」と言われています。着装とは正しく剣道着、袴を着付けることは言うまでもなく、その見栄えも審査に対する思いが表れると感じていただきたいと思います。

 どうぞ襟を正して合格への第一歩としていただくことを祈念致します。

黒郷 源慈
*この記事は、月刊「剣窓」2014年3月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
杖道七段審査会(東京)
開催日
2014年01月17日(金)
会場名
江戸川区スポーツセンター
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西4-2-20
東京メトロ東西線 西葛西駅下車 徒歩6分JR新小岩駅南口から都バス「小島経由・西葛西行き」西葛西駅下車 徒歩6分
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