審査会
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剣道六段審査会(愛知)
- 開催日:
- 2013年11月17日(日)
- 会場名:
- 名古屋市枇杷島スポーツセンター
審査員の寸評(実技)
11月16・17日の両日、名古屋において行われた七・六段審査会は、七段15%弱、六段19%弱の合格率。難関を突破し、見事合格された皆様にはお祝いを申し上げたいと思います。おめでとうございます。ただ、今が大事な時、どうぞさらなる研鑽をお願いいたしたいと存じます。さて、残念な結果になった方、まさに捲土重来を期して次回を期して修錬をしていただきたいと思います。今回、私は第3審査場の審査を担当させていただきましたが、年齢的に全受審者の中程あたりの年齢層だったでしょうか。私なりに気のついた点をいくつか申し上げたいと思います。
実力はお持ちだと思いますが、「いざ本番」という意気込みと動きのバランスがとれず、気負いの部分が先行し、肩に力が入って硬い方が多く、未だ充実していないままでの技の施し、こんな姿が目立ったように思いました。また、単調、不用意な面打ちばかり、相手もいる訳で思うようになかなかいかないのは承知ですが、審査は短い制限時間内に自分の剣道を披露する場、披露内容の組み立ても日頃から考えられることが大切かと思います。
次に気迫は必死の相手と相見える訳ですから最重要と考えますが、同時に、攻め、捌き、冴え、体の勢い、体軸をブレさせない等のことが大切な要素ではないかと思います。
全剣連が示した段位の付与基準、剣道の命とも言える有効打突の要件、要素、また過去の諸先生方の寸評等もよくよく吟味しながら、普段の稽古も常に課題を持って日々努力されることが、栄光をつかむ近道だと存じます。
合格された方も含め「修業の道にゴールなし」と言われます。「継続は力」。地道な稽古の積み重ねが、やがて大きな実りになろうかと存じます。益々のご精武をお祈りして寸評と致します。
審査員の寸評(剣道形)
平成25年11月16・17日の両日に行われました愛知七・六段審査会において、形審査を担当いたしました。受審者数・実技および形の合格者数は先の表の通りで、形審査に進まれた受審者全員が合格されました。
結果を数字だけで見れば素晴らしいと言えるかもしれませんが、他の審査員のご指摘からも内容をよくよく吟味すれば問題だらけでありました。まさに今しがた実技審査を通過された方々には、高段者らしい形を演じられることを期待しました。また、5組10名が同時に行う進行では、細部について囚われず遠山の目付けで拝見いたしましたが、全般的に形の稽古不足が目立ち、中には十本の順序をただ追うことで精一杯の様子が見受けられました。
初日の七段は、形審査に対する慣れもあってか大きな失敗がなく手堅さが感じられましたが、2日目の六段は、七段に比べて若さのせいか気迫が伴い、打太刀・仕太刀のかみ合いがよくなり、好感の持てる立会が何組か見られましたので良かったと感じました。しかし、残念ながら、2日間を通じて「ヤー」・「トー」と発声する「決めた瞬間」の剣先が打突部位に届いていないことが目に付きました。
晴れて合格された皆様には、高段者・指導者として実技の速さ・強さから、生涯剣道の理合・位へと精進されますようご期待申し上げます。
行事概要
- 行事名
- 剣道六段審査会(愛知)
- 開催日
- 2013年11月17日(日)
- 会場名
-
名古屋市枇杷島スポーツセンター
〒451-0053 愛知県名古屋市西区枇杷島1-1-2
(1)名鉄 名古屋本線 栄生駅又は東枇杷島駅下車 徒歩7分(2)市バス (名古屋駅) レモンホーム10番のりば発 4系統循環 レモンホーム11番のりば発 117系統循環 枇杷島スポーツセンター下車