審査会
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剣道六段審査会(北海道)
- 開催日:
- 2013年08月25日(日)
- 会場名:
- 北海道立総合体育センター 北海きたえーる
審査員の寸評(実技)
北海道における審査会で、第2会場(午前中39~49歳、午後60~82歳)を担当させていただきました。審査開始前、審査員研修会で意思統一をはかり、受審者の良い所を真剣に審査し合格につながることを期待して臨みましたが、受審者321名中、合格者46名(合格率14・3%)、どちらかと言えば厳しい結果でした。
今までに諸先生方の寸評で言い尽くされていると思いますが、私の感じたことを申し上げます。
全般的に言えることは、剣先の攻防(気攻め)がなく時間が短いためか一本を早く取ろうと、打つべき機会ではないのに打ち急ぎ、無駄打ちとなる場面が非常に多く見られました。
立合いは気迫気力ある態度で蹲踞し立ち上がったならば、遠間より一寸刻みで中心を攻め、攻め返しのなかから攻め(溜め)勝ってからここぞと思ったら、捨て身で気剣体一致で打ち込む、この過程が一番大事になります。たとえそれが有効打突にならなかったとしても身は崩れず次の業につながることになります。
特に午後からは、年齢層が高いこともあってか、立合いの出番を間違え前の人と共に礼をすること、開始線まで進まず蹲踞し剣先を合わせることも出来ない人、さらに気剣体一致の打突が不十分な人が目立ちました。
年を重ねるごとに体力的な衰えから必然的に、攻めて引き出して捌く、応じ技、返し技など技の修錬も必要でしょうが、今一度初心に戻り、常に充実した気勢で相手を攻め、構えを崩し、気剣体一致した打突が出来るよう稽古の終りには必ず正しい基本技の打ち込みを行うことを心掛けて下さい。
今回、残念ながら合格されなかった方は、素直な気持で良き師、先輩、同僚の意見を謙虚に聞き入れ、修錬の積み重ねの中で工夫、反省をもとに次回を目指していただきたいと思います。
審査員の寸評(剣道形)
みごと実技審査を突破、形審査に臨まれた46名の受審者。内容のまとまった形審査でみごと全員合格でありました。各自の日頃の形への取り組みの成果かと敬意を表します。しかし、共通して不十分と思われる点も見受けられましたので今一度その点を確認し、今後の形修錬に生かしていただきたいと思います。
一、太刀の形から小太刀の形へ移行する時の、打・仕太刀の所作について確認する。
二、立会時の横手交差と一足一刀(各自の間合)の間合について、正しく理解をする。
三、立会時の中心位置が終始変わることのないよう、双方がたがいに努力する。
四、太刀の「機を見て」、小太刀の「入身になろうとする」を明確に理解して表現する。
五、太刀の振りかぶる時の、刀の反動をつけた操作や剣先の下がり(左拳より剣先が下がら
ない)に注意する。
六、太刀の形四本目の切結び、七本目の気当りの突きを支える位置が打・仕ともに高くなる
ので注意する。
七、小太刀の中段・上段半身の構えの相手への剣先の付け所に注意する(小太刀の錬度不足 が感じられる)。
八、残心について研究する(十分な気位で行うが基本)。
皆様は今後高段者として指導的立場に立たれることになります。現状では取り残されがちな形稽古の機会であります。今一度剣道の原点である剣の理法を学ぶ意義をあらためて認識し、自己研鑽していただきますよう期待いたします。
行事概要
- 行事名
- 剣道六段審査会(北海道)
- 開催日
- 2013年08月25日(日)
- 会場名
-
北海道立総合体育センター 北海きたえーる
〒062-8572 北海道札幌市豊平区豊平5条11-1-1
札幌市営地下鉄東豊線「豊平公園」下車、徒歩すぐ