審査会
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剣道六段審査会(東京)
- 開催日:
- 2017年11月25日(土)
- 会場名:
- エスフォルタアリーナ八王子
審査員の寸評(実技)
六段東京審査(実技)で感じた事を述べさせて頂きます。蹲踞から立ち上がり、構えた時の気迫や風格を感じる人が少なかったと思います。
審査直前に審査を意識し、稽古に励まれる方がおられますが、風格は、常日頃の積み重ねから作られるものです。五段合格後、六段受審まで5年の年月があります。合格した次の稽古から、礼法を含めて、切り返し・打ち込み・掛かり稽古等の基本を大切に、常に気を抜かず、自分の剣道を高めるようにする事が大切です。
風格とは、「礼で勝ち、蹲踞で勝ち、構えで勝つ」。正しい姿勢・構えからの技が自分の身に付いたと確信できるようにする事。日頃の稽古の中で、相手と合わせた礼から、堂々たる蹲踞、立ち上がった瞬間、技が出せるように構える事です。
終わりに、基本を習得する事から応用が生まれ、応用を高めるには、より深い基本が必要です。基本を大切に、今一度日常の稽古を見直し、次回の審査に活かして頂くよう御祈念致します。
審査員の寸評(剣道形)
東京での六段形審査では、皆さん真剣に取り組んでおりました。この点は立派でありましたが、内容につきましては、気迫に欠け、理合を理解しておらず、かたちのみの動作で終始した受審者が多く見受けられました。竹刀剣道に剣道形が何故必要なのかを、しっかり認識して頂きたいと思います。
剣道形は、単に技を練習するためのものではありません。剣道理念の「剣の理法」いわゆる刀法・心法・身法を習得する事ができるのです。
形修錬で一番肝心な事は、充実した気勢・気迫です。立会で前進する時は、常に先の気位(充実した気迫をもって圧倒する威力)をもって進み、間合に接するや、先を取り合う激しい気争いがあり、仕太刀はこれに勝って技を出させ、充実した気勢をもって打突して勝つ。勝った後も気を弛めず、縁を切らず剣先にて圧する気位をもって残心を示す。
この理合を基として、木刀は刀の代用である事を認識して、修錬を積み重ねる事により、段位に相応しい迫真性と重厚性が生まれ、風格と品位をも備わってくると思います。剣道形と竹刀剣道を車の両輪として兼修されます事を祈念致します。
行事概要
- 行事名
- 剣道六段審査会(東京)
- 開催日
- 2017年11月25日(土)
- 会場名
-
エスフォルタアリーナ八王子
〒193-0941 東京都八王子市狭間町1453-1
京王高尾線「狭間駅」下車、徒歩5分