審査会
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居合道六段審査会(東京)
- 開催日:
- 2024年11月30日(土)
- 会場名:
- 江戸川区スポーツセンター
審査会結果
審査員の寸評(実技)
令和6年11月30日、東京都江戸川区スポーツセンターにおいて居合道七・六段審査会が開催されました。審査会前の審査員研修会では、真砂 威副会長と中谷行道専務理事からのご挨拶の後に、草間純市審査委員長から、審査規則・細則にある「審査員の責務」の遵守の徹底、付与基準にある「精義に錬達・熟達し、技倆優秀・秀逸なる者」に該当し、実施要領にある「理合と風格・品位」について段位相当の実力があるかの見極め等の訓示をいただきました。
受審段位に相当する稽古を積んできたであろう内容を期待していましたが、「全剣連居合審判・審査上の着眼点」を意識した稽古がなされていない事と以下の二点が強く感じられました。
・仮想敵を意識していない刀法と間の取り方。
・座技・立技とも共通して、ただ脚を出すだけの踏み込みの弱さと、複数の仮想敵に相対する際に軸がぶれる身体運用の甘さ。
一本目「前」~抜きつけ・振りかぶり・切り下ろし・血振りの動作に曖昧さがある。特に、全剣連居合としての抜きつけが出来ていない。
三本目「受け流し」~受け流しではなく、受けとめる動作の人が多い。
五本目「袈裟切り」~切り上げではなく、袈裟に切り下すための抜き上げになっている。
六本目「諸手突き」~刀を中段に下ろす意味が理解されず、一連の動きの中での突きが形ばかりで不明確になっている。
八本目「顔面当て」~解説に記載されている踏みかえ動作と前後の流れに連続性がない。
九本目「添え手突き」~抜き打ちから突き刺すまでの間の、添え手突きの構えの理解不足が感じられる。
十本目「四方切り」~柄当てに不充分さがあり、なぜ脇構えになりながら受け流しに振りかぶるかなどの意図を考慮せず、「形の順番」に終始している。
以上のように、全般的に感じられた事と個々の問題点を列挙しました。どれも一朝一夕に体得できるものではありませんが、今回の審査会に参加された方にとり、これまでの稽古のあり方を見つめ直す機会となることを願い、七・六段審査寸評とします。
行事概要
- 行事名
- 居合道六段審査会(東京)
- 開催日
- 2024年11月30日(土)
- 会場名
-
江戸川区スポーツセンター
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西4-2-20
東京メトロ東西線-西葛西駅下車、徒歩6分/JR新小岩駅南口から都バス「小島経由・西葛西行き」西葛西駅下車、徒歩6分