審査会
更新
剣道六段審査会(愛知)
- 開催日:
- 2023年05月14日(日)
- 会場名:
- 名古屋市枇杷島スポーツセンター
審査会結果
審査員の寸評(実技)
風薫る5月13、14日織田信長ゆかりの清須城、金鯱名古屋城にほど近い名古屋市枇杷島スポーツセンターにおいて剣道七・六段審査会が行われ、第3会場の審査員を務めさせていただきました。着装を整えた受審者の立合い前から充実した気勢で臨む緊張感が伝わって参りました。年齢層の若い午前の部においては力強い打突に石火の勢いが多く感じられました。女性や午後からとなって高齢の方の立合いでは、円熟した経験を表すかの如くしなやかで、鎬を使った攻め合いも見られ剣道の幅広さを伺われました。
そんな立合いの中でも攻めの勢いを感じられる方たちの左脚に注目致しました。膕の適度な緊張と緩み、何時でも打突に転じられる構えと、左手の納まり、素晴らしい方が大勢見られたのはコロナ禍の終息で、稽古の量も増え、真剣に取組まれる方々の成果によるものと感じました。
勢いを感じる立合いは正しい姿勢、充実した気勢があり、剣道試合の有効打突の要件を満たし、打突後の余韻すら感じるものだと思いました。このような立合いが多く見られた半面、仕掛ける技も、相手を引き出し応じていく技も不十分なままの方もおられました。短い時間で自分の一番良いところを見せるための筋書きを描き「虚心坦懐」渾身の打ち切る一撃を期待したいと思います。
七・六段という高段位の受審者の中に面紐の長い方や、胴紐の縦結びの方が数人おられたのは誠に残念に感じました。これらはちょっとした気配りで日ごろから稽古仲間でお互いに直していくことが望まれます。
合格された方は自分の何が良かったのか?また残念ながら合格できなかった方は何ができなかったのかを反省し、今後の稽古の課題を創生して次回に臨んでいただきたいと思います。
審査員の寸評(剣道形)
名古屋市に於ける審査会で剣道形を担当しました。
実技審査を見事に突破して形審査に臨んだ方々の内容が全体的に良かったと感じました。日頃の形に対する真剣な取り組みの成果だと思います。審査会毎に諸先生方から寸評で言われていることの繰り返しになりますが、今回も共通した欠点が見られました。今後の精進のため、目についた点を記します。
(1)横手交差と一足一刀の間合の理解。
(2)構えを解いた時、剣先が高い人は、それ以後の構え・打突の時機等に欠点が多い。
(3)四本目の切り結びが高い。剣先を概ね正面の高さで切り結ぶ。
(4)小太刀の「半身の構え」・入身・鎬の使い方が不十分。
(5)技に応じた打突の緩急強弱・一拍子の打突を心がける。
以上ですが、今後、更なる研鑽を重ねて剣道の内容を一層向上させるよう修錬してください。そして今一度、『日本剣道形解説書』、『講習会資料』を熟読・理解すると共に、指導者から積極的に教えを受け、充実した形の修得に努め、正しい剣道形を伝承されるよう念願し寸評といたします。
行事概要
- 行事名
- 剣道六段審査会(愛知)
- 開催日
- 2023年05月14日(日)
- 会場名
-
名古屋市枇杷島スポーツセンター
〒451-0053 愛知県名古屋市西区枇杷島1-1-2
(1)名鉄 名古屋本線 栄生駅 徒歩10分、又は東枇杷島駅下車 徒歩5分(2)市バス (名古屋駅)5番のりば発 名駅11系統(名古屋駅ー名古屋駅)「枇杷島スポーツセンター」下車