審査会
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剣道七段審査会(福岡)
- 開催日:
- 2018年08月25日(土)
- 会場名:
- 福岡市民体育館
審査員の寸評(実技)
西日本各地に甚大な被害をもたらした豪雨の後、19・20号のダブル台風の通過により、交通機関の影響も心配されたが、無事に福岡七・六段審査が開催された。短い時間の中で日頃の努力が実を結び、実力を発揮され合格された皆様には、衷心よりお祝い申し上げます。今後も「剣道の理念」に基づき、高い水準の生涯剣道を目指し、実践してください。
今回目標を達成できなかった方々に助言します。参考になれば幸いです。着装・礼法からの構え、間合を考慮して気勢の充実を以て攻め合い、懸待一致した先の気位で攻め勝って、機を見て打突(手の内の作用による打ち切り)から残心。淀みなく一連の動作を以て合気で最後まで気を抜かない稽古、それには日本剣道形を兼修する事を薦めます(形は稽古の如く、稽古は形の如く)。審査の着眼点の「理合」「風格・品位」も自然に身に付いてくると思います。
全剣連『剣道講習会資料』を参考に、更なる御精武をお祈り申し上げます。
佐藤 信秀
審査員の寸評(剣道形)
七段・六段剣道形審査を担当しました。六段再受審者5名について、受審当日までの修錬について疑問を持ちました、稽古しないまま再受審されたのではないかと疑わざるを得ない思いを感じたのは、一緒の審査をされた審査員も同様でありました。
今回の審査において七段2名、六段10名の剣道形不合格者があり、残念な思いであります。合格された方々でも十分とはいえないところが多々あり、審査に臨んで修錬されてきたとはうかがえない部分があったことは否めないように思います。特に打太刀・仕太刀の役割、そして打突を正しく打突する、この動作が判らないまま形だけで終始して終わることが多くみられることです。各役割を理解して打突部位を正しく打突することで各本ごとに理解して、剣道形修錬の面白さが判って稽古が楽しくなってくるものと思います。実技と形を併用しながら稽古を続けることを強くのぞみます。各本ごとに申します。
- 1本目:打太刀の物打ちが仕太刀の頭上に届いているか。
- 2本目:大技で仕太刀の右小手に切り込んでいるか。
- 3本目:双方の剣先が水月 胸部に向いているか。
- 4本目:間合と斬り結んだ位置の高さは正しいか。
- 5本目:打太刀物打ちが仕太刀の頭上まで届いているか。
- 6本目:小手摺り上げ小手が適切か。
- 7本目:打太刀の右胴を正しく打っているか。
- 小太刀:構えが正しいか、剣先の付け所は正しいか、受け流しが正しくなされているか、摺り上げ・摺り落とし・摺り流し・摺り込みが正しくできているか、打太刀の右腕の押さえは正しいか。
以上の点に留意し、実技と併用しながら修業を続け、自信を持って審査に臨まれることを念願しております。
岩立 三郎
*この記事は、月刊「剣窓」2018年10月号の記事を再掲載しています。
行事概要
- 行事名
- 剣道七段審査会(福岡)
- 開催日
- 2018年08月25日(土)
- 会場名
-
福岡市民体育館
〒812-0045 福岡県福岡市博多区東公園8-2
地下鉄「千代県庁口」駅下車、徒歩1分西鉄バス「千代町」バス停下車、徒歩4分JR九州「吉塚」駅下車、徒歩10分