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面マスクに関するQ&A
Q1:面マスクとは?
面マスクとは、剣道の稽古の際に使うマスクの総称です。呼気や気合とともに出る飛沫の飛散を防ぐ目的に使います。稽古では、面をつけるときも面をつけないときも使うことが必要です。
面マスクは、自分で手拭いから作ることや、市販されているマスクなどを利用することもできます。剣道具業者からもさまざまな種類が市販されています。
ちなみに、飛沫飛散の防止のために面の内側にはめ込むものはシールドと言います。一体型のものや、口と眼を個別に覆うものもあります。相手からの飛沫をまともに受けないために使います。高齢者には面マスクとシールドの両方を使用することが推奨されています。ただし、熱中症に対しては十分な対策を取る必要があります。下記を参照して下さい。
Q2: 面マスクとして不織布マスクは使用してもいいのですか?
可能ですが、以下に述べるように気をつけて使ってください。
不織布マスクとは、化学的や機械的に合成した線維を使ったマスクを指します。材質にはポリプロピレン、ポリエステルなどさまざまあり、いろいろなものが市販されています。
全日本剣道連盟の調査では、不織布マスクは飛沫飛散防止に関しては手拭い製の面マスクと同等か、あるいはすぐれた効果を示すものもありました。ただし、今回の調査では息苦しさや通気性については調査をしていません。不織布の中には通常の布素材に比べて通気性が低いものがあります。
実際、全日本剣道連盟が行っている熱中症報告システムの解析結果では、不織布マスクの使用によって酸素欠乏状態(いわゆる酸欠)になったことがうかがわれる報告がありました。このため、不織布マスクの場合には特に酸欠には気をつける必要があります。
いずれにしても、個人によって顔の形も違うこともあるので、現時点では「自分に合った面マスク」を選択し、面マスクと口の間に空間を設けたりして、息苦しさを緩和する工夫をすることが重要です。
Q3: 面マスクとして医療用マスクを使うのはどうでしょうか?
医療用マスクは、感染などを防止するために、主として医療関係者が着用するものです。これらはマスクの目が細かすぎるために、剣道の稽古に使うと酸欠を起こしてしまいます。
このため、医療用マスクを面マスクとして使うことは避けるべきです。