公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

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竹刀点検の徹底について(お願い)

 本連盟では、平成31 年4月1日に、竹刀及び剣道具の安全性や公平性の面から、剣道試合・審判規則の改正を行い、大会時に限らず剣道人の皆様には改正趣旨に鑑み、日ごろから、より安全で公平な竹刀の使用を呼びかけてまいりましたが、昨今、「竹刀の破損による眼外傷」の重大事故の報告が届きました。

 この重大事故の発生は、竹刀の点検・手入れの不備が大きな要因であると考えられます。

 今後は、関連のある専門委員会ならびに全日本武道具協同組合などとの連携を図り、更なる原因究明と再発防止策の検討を始めるとともに、『竹刀及び剣道具規格』の見直し、改訂も視野に入れて進めていく所存です。

 現状として、剣道試合・審判規則に明記されている「竹刀の基準(長さ、重さ、太さなど)」の遵守に加え、ちくとうの破損・ささくれ、付属品の破損・緩み、中結の位置(全長の約1/4)などの徹底した点検を使用前、使用中、使用後と頻繁に行うようにお願いいたします。

 特に冬から春先にかけて、日本は乾燥している季節でもあり、竹刀が傷みやすくなっております。点検の際には付属品を解いてちくとうの内側の割れや虫食いなどをしっかりと確認し、念入りな手入れを心掛けるよう切にお願いいたします。

 幾度となく使用した竹刀は、打突部付近に負荷が一定期間集中し、反りや歪みが生じていることがあります。一度、反りや歪みが生じたちくとうのピースは、元に戻したように見えても一定の強度が保たれない可能性があります。安易に竹刀の上下(刀でいう棟と刃部)を逆に回したり、ちくとうのピースを組み替えたりすると大変危険です。ご注意ください。

 *上記の写真は竹刀点検のイメージ画像になります。竹刀の破損による眼外傷の重大事故とは関係ありません。

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