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剣道における新型コロナウイルス感染症への取り組み 中間報告(2022年6月)
2020年12月より開始された「剣道におけるCOVID-19報告フォーム」によるオンライン報告につき、2022年6月末現在の概要と考察をご報告いたします。
【2020年12月以降の月別件数】
年・月 | 報告件数 | 軽 症 | 中 等 症 | 重 症 | 不 明 | 報告人数 合 計 |
---|---|---|---|---|---|---|
2020年12月 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 |
2021年01月 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年02月 | 3 | 14 | 0 | 0 | 0 | 14 |
2021年03月 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年04月 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2021年05月 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
2021年06月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年07月 | 3 | 13 | 0 | 0 | 0 | 13 |
2021年08月 | 20 | 89 | 1 | 0 | 3 | 93 |
2021年09月 | 16 | 71 | 1 | 0 | 1 | 73 |
2021年10月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2021年11月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2021年12月 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2022年01月 | 34 | 140 | 1 | 0 | 6 | 147 |
2022年02月 | 25 | 83 | 1 | 0 | 11 | 95 |
2022年03月 | 23 | 48 | 1 | 0 | 10 | 59 |
2022年04月 | 43 | 129 | 1 | 0 | 14 | 144 | 2022年05月 | 39 | 56 | 11 | 0 | 10 | 77 | 2022年06月 | 19 | 41 | 2 | 0 | 13 | 56 |
合 計 | 234 | 691 | 20 | 0 | 69 | 780 |
概要
- 2022年6月の新型コロナ感染症報告システムへの報告は、報告件数19件、感染者数56名でした。
- 重症度の内訳は、軽症41例(73%)、中等症2例(3.5%)、重症0例、不明13例(23%)でした。
- そのうち2名以上の感染者が報告されたものは8件(14%)でした。
- 発症前後1週間の稽古でのさらなる発症をフォローしましたが、新たな発症は少ないものでした。
- 年齢別にみると、以下の通りでした。引き続き10代の感染が多く見られ、大会関連の感染も見受けられます。
10歳 未満 |
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70歳以上 | 不明 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3 | 41 | 3 | 2 | 4 | 1 | 3 | 0 | 0 |
- 報告は2022年5月に比べやや減少しています。
- 感染対策の実施状況は下記の通りであり、対策が十分でない、あるいは対策がなされていない例も見られました。
感染対策 レ ベ ル |
3密回避 対 策 |
通 風 換 気 |
手指消毒 |
---|---|---|---|
1 | 0 | 0 | 0 |
2 | 0 | 0 | 0 |
3 | 0 | 1 | 0 |
4 | 2 | 1 | 2 |
5 | 17 | 17 | 17 |
※報告者による、「1:対策なし~5:十分な対策あり」までの5段階評価
考察
- 新型コロナウイルス感染症報告システムへの報告は、先月に比べ、やや減少傾向です。ただし、実際の感染者数はさらに多いことも推測されます。
- 剣道の大会参加者からの多数発症例の報告もあり、剣道の試合等に関係する機会である会食、宿泊、バス移動などや更衣室などについては、さらなる配慮が必要です。
- 重症度別にみると、ほとんどの症例は軽症で、死亡者はゼロでした。
- 感染対策は概ね取られていましたが、さらなる三密への配慮をお願い致します。特に換気・送気については、窓だけは開けてはいるものの、送風機や扇風機を積極的に使用していない例が散見されます。今後エアコン(空調)使用が増えた際にも、送風機を併用した換気・通気への配慮(工業用扇風機、CO2モニターなどを用いる)をお願いします(※1)。
- 剣道は距離が確保できず、かつ近距離で大きな声を出す競技であり、引き続きマスクの着用が推奨されます(※2)。一方で気温の上昇に伴い熱中症リスクも上昇していることから、エアコンと工業用扇風機の併用、WBGT計による稽古環境の確認、稽古時間の短縮など、指導者のさらなる配慮が必要です。
※1:コロナ禍での稽古に関する注意喚起
※2:マスク・シールド着用についての説明
ご協力のお願い
なお、剣道をされる方で新型コロナウイルス感染がございましたら、どのような要因でも以下のフォームにご報告いただきますようお願い申し上げます。
[全剣連] 剣道におけるCOVID-19報告フォーム