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剣道における新型コロナウイルス感染症への取り組み 中間報告(2022年10月)
2020年12月より開始された「剣道におけるCOVID-19報告フォーム」によるオンライン報告につき、2022年10月末現在の概要と考察をご報告いたします。
【2020年12月以降の月別件数】
年・月 | 報告件数 | 軽 症 | 中 等 症 | 重 症 | 不 明 | 報告人数 合 計 |
---|---|---|---|---|---|---|
2020年12月 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 |
2021年01月 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年02月 | 3 | 14 | 0 | 0 | 0 | 14 |
2021年03月 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年04月 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2021年05月 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
2021年06月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2021年07月 | 3 | 13 | 0 | 0 | 0 | 13 |
2021年08月 | 20 | 89 | 1 | 0 | 3 | 93 |
2021年09月 | 16 | 71 | 1 | 0 | 1 | 73 |
2021年10月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2021年11月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2021年12月 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2022年01月 | 34 | 140 | 1 | 0 | 6 | 147 |
2022年02月 | 25 | 83 | 1 | 0 | 11 | 95 |
2022年03月 | 23 | 48 | 1 | 0 | 10 | 59 |
2022年04月 | 43 | 129 | 1 | 0 | 14 | 144 | 2022年05月 | 39 | 56 | 11 | 0 | 10 | 77 | 2022年06月 | 19 | 41 | 2 | 0 | 13 | 56 | 2022年07月 | 62 | 120 | 2 | 0 | 10 | 132 | 2022年08月 | 67 | 99 | 2 | 0 | 1 | 102 | 2022年09月 | 27 | 53 | 4 | 0 | 2 | 59 | 2022年10月 | 10 | 11 | 1 | 0 | 0 | 12 |
合 計 | 400 | 974 | 29 | 0 | 82 | 1085 |
概要
- 2022年10月の新型コロナ感染症報告システムへの報告は、報告件数10件、感染者数12例であり、前月と比べ報告件数、感染者数共に減少傾向が顕著です。
- 重症度の内訳は、軽症11例(92%)、中等症1例(8%)、重症0例(0%)、不明0例(0%)、うち入院0例でした。
- 年代別にみると、10代以下は1例(8%)、10代4例(33%)、20代0例(0%)、30代0例(0%)、40代1例(8%)、50代3例(25%)、60代1例(8%)、70歳以上2例(17%)、不明0例(0%)でした。
- このうち2名以上の感染者が報告されたものは1件でした。
- 報告者により、剣道の実践と関連性のある感染であると判断をされている報告は1件でした。
10歳 未満 |
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70歳以上 | 不明 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 0 | 0 | 1 | 3 | 1 | 2 | 0 |
- 発症前後1週間の稽古でのさらなる発症をフォローしましたが、新たな発症は少ないものでした。
- 感染対策の実施状況は下記の通りであり、対策が十分でない例が3割程度見られました。
感染対策 レ ベ ル |
3密回避 対 策 |
通 風 換 気 |
手指消毒 |
---|---|---|---|
1 | 0 | 0 | 0 |
2 | 0 | 0 | 0 |
3 | 1 | 2 | 0 |
4 | 0 | 0 | 1 |
5 | 9 | 8 | 9 |
※報告者による、「1:対策なし~5:十分な対策あり」までの5段階評価
考察
- 新型コロナウイルス感染症報告システムへの報告は、先月に比べて急減しています。しかし、全国的に感染者数は再び増加傾向にあり、引き続き注意が必要です。
- 中高年発症者の割合が増加傾向にあり、道場などにおける感染対策が改めて重要と思われます。
- 稽古や大会・審査会参加が明らかな発症機会であると考えられたものは少数でした。
- 通風・換気対策、手指消毒の対策が不徹底例の割合が増加傾向にあります。さらなる三密への配慮に加え、感染対策への配慮が肝要です。
- 通風・換気については、窓だけは開けてはいるものの、工業用扇風機等を積極的に使用していない例も散見されます。今後暖房使用時にも、通風・換気への配慮(工業用扇風機、CO2モニターなどを用いる)をお願いします(※1)。
- 剣道は距離が確保できず、かつ近距離で大きな声を出す競技であり、引き続きマスクと面装着時には面マスク・マウスシールドなどの着用が推奨されます(※2)。
気温の低下に伴い通風・換気への配慮が低下する可能性が考えられます。全国的に第8波の到来も予測されており、剣道指導者は改めて新型コロナウイルス感染対策を見直すことが望まれます。
※1:コロナ禍での稽古に関する注意喚起
※2:マスク・シールド着用についての説明
ご協力のお願い
なお、剣道をされる方で新型コロナウイルス感染がございましたら、どのような要因でも以下のフォームにご報告いただきますようお願い申し上げます。
[全剣連] 剣道におけるCOVID-19報告フォーム