全日本剣道連盟普及委員会学校教育部会は、「中学校武道必修」に伴う剣道授業のよりよいあり方を支援するために文部科学省・スポーツ庁委託事業に取り組み、さらに近年「中学校における部活動指導の地域移行」の課題にも取り組んでいます。

　令和３年度全面実施『中学校学習指導要領』に「主体的・対話的で深い学び」が謳われ、また地域によっては部活動における「指導者不足」が課題として挙げられる昨今、本部会はQRコードで映像再生できる日本武道協議会45周年記念「少年少女武道指導書」刊行（令和６年５月予定）に向けて鋭意作業を進めております。剣道授業、部活動ともに教育現場では「I＊CTの活用」が今後さらに加速していくものと推測されます。

＊インターネットやパソコン・スマートフォンなどの情報伝達技術を使ってコミュニケーションできる技術を活用すること

　以上の流れにある中、筑波大学がソフトバンクと提携、無料ダウンロードできるアプリ「AIスマートコーチ」を開発、15種目対応予定の所「剣道」が既に活用できる状況にある旨の情報を入手しましたのでご紹介致します。画期的な試みですので、授業や部活動での支援にご活用下さい。具体的な情報は以下の通りです。

無料アプリ 「AIスマートコーチ」 iOS端末（iPhone・iPad）

→ アプリダウンロード
→ 操作マニュアル
⚠このアプリは現在iOS端末のみでの提供となっています。

アプリでできること

１.動画で学ぶ

・「お手本（サンプル）」
　基本動作、木刀による剣道基本技稽古法、しかけ技・応じ技各種映像を「時間指定」して、「再生速度」を変え、「拡大縮小」させ、「反転」させて再生できます。
・「練習メニュー」
　「お手本（サンプル）」と同様に再生できます。
・「フィジカルトレーニング」
　ウォーミングアップ・クールダウン、トレーニング等の動画が再生できます。

２.撮影する

　生徒同士でも動きを撮影したり、お手本にしたい動画をみながら撮影できます。

３.比較する

・「映像比較」
　比較したい２つの動画を同時に、または重ねて再生できます。
・「AI骨格解析」
　自動で表示される骨格線で細かい分析ができます（R５.４未対応。今後剣道具着装なし映像のみ対応予定）

４.記録する

・「目標設定」
　目標や期間を設定して「やること」を詳細設定できます。
・「活動記録」
　動画や写真も含めて「やること」で設定した項目を「記録」でき、その日の評価や次の練習に向けての課題や気づいた点をメモに記録できます。

以上