公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

全剣連の
お知らせ

更新

2023年度 剣道における熱中症への取り組み(最終報告)

 2023年4月末より開始された「剣道における熱中症報告 報告フォーム」によるオンライン報告システムにつき、10月26日時点での概要と考察をご報告いたします。

【報告件数】

 1件(9月)

【内訳】(注:重症度の申告は会員の判断による)

  • 重症度:Ⅲ
  • 性別:男性
  • 発症者の年代:高校生
  • 発生時の温度:不明
  • 発生時のエアコンの使用:なし
  • 発生時の換気の実施:あり
  • 発症者のマスクの使用:なし
  • 発症者の飛沫対策:口元タイプ
  • 救急搬送:なし

【概要】

 扇風機使用下でエアコンを使用せず、30分に1回程度の水分補給を行いつつ強度の稽古を行ったところ、稽古終了直前に筋痙攣を来した。

【考察】

  • 熱中症の報告件数は減少しており、稽古の現場で熱中症対策が浸透している可能性がある。
  • 1件の報告はエアコン(空調)が使用されておらず、また稽古場にWBGT計の設置がなかった。
  • エアコンのない施設においては設置の検討が望ましい。
  • 熱中症管理の観点から稽古場にはWBGT計を常備することが望ましい。

 以上より、一部の剣道指導者は引き続き熱中症の管理体制を強化することが求められる。

※1:暑熱順化
※2:日本スポーツ協会「熱中症予防のための運動指針
※3:剣道と医・科学:熱中症

お知らせをシェア