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大会のみどころ―名勝負へのいざない―
- 行事名:
- 第12回 全日本選抜剣道八段優勝大会
- 開催日:
- 2014年04月20日(日)
- 会場名:
- 中村スポーツセンター
剣の奥義を披露すべく本年も全国各地から厳選された八段剣士32名が集い、円熟した技能、理にかなった攻防が展開される。 組合せ表の順に従い戦局を予見する。
◇ 身体を効かし果敢に攻めたてる清水と、正攻法で伸びやかな剣づかいの谷、地力伯仲の一戦。
◇ 慎重な間づかいと大胆な技で攻めかける佐藤と、上段からジリジリと迫り勝機をうかがう東(一)、拮抗戦。
◇ 鋭敏にして不敵、実力者の古川と、周到な備えと堅実な技筋の氏家、必見の劇戦。
◇ 大兵で大様(おおよう)な上段の山本と、向こう意気強く果敢に攻めたてる笠村、力戦は必定。
◇ 敏(さと)い技づかいの藤元と、聡(さと)い間拍子の小山、ともに初出場、はたして双方実力のほどは。
◇ 両者闊達な身体(からだ)づかいで丁々発止の打撃戦が予測される、稲富と畠山。
◇ 悠揚迫らず、怖(お)めず臆せずの山中と、間一髪、捨て身に勝負をかける船津、甲乙つけがたし。
◇ 山気(やまき)なく実直に迫る下島と、警視庁歴戦の剛力寺地は、真っ向勝負。
◇ 静から動、閑(しず)かに機をうかがう亀井と、心気溌剌(はつらつ)たくましく攻めかける山崎、成算はいずれに。
◇ 昨年は初出場ながら明快な太刀筋で頂点を極めた石田と、長年にわたり修業を積み重ねた手練(てだれ)の山根、最年少vs最年長。
◇ 手堅い剣筋で攻める上げる重松と、独自の間づかいで機とらえる大澤、勝負は微妙。
◇ 大技の面を武器に果敢に攻めたてる大城戸と巨躯から豪快に技を放つ神崎は、がちんこ対決。
◇ 融通無碍な攻めが持ち味の豊村と大上段から鬼気を放つ金木、ともに「剣理に通暁、成熟」範士の位。
◇ 凛とした気構えで勝負に挑む香田と百戦錬磨を重ねた名手石塚、いずれが機先を制するか。
◇ 第26回全日本選手権者(昭和53年)の石橋と、緩急強弱を使いこなす巧者の笠谷、共に九州勢、八段位に列した後の精進のほどは。
◇ しっかりと地力を積み上げた松田と、血気と熱気にはち切れんばかりの東(良)は、精気煥発(かんぱつ)の戦いへ。
以上、初戦16番を紹介した。ぜひ、大会当日は会場にて、直に名勝負を観戦されたし。
剣窓編集委員 真砂 威
* この記事は、月刊「剣窓」2014年4月号の記事を再掲載しています。
* 選手の氏名等は一部常用漢字に変更しております。