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大会のみどころ ― 究極の快活剣 ―
- 行事名:
- 第14回 全日本選抜剣道八段優勝大会
- 開催日:
- 2016年04月17日(日)
- 会場名:
- 中村スポーツセンター
いよいよ世代交替が進み、明治村大会の出場経験者もすっかり姿を消すこととなったが、今年も桜花爛漫の下、全国から厳選された八段剣士32名が一堂に勢揃う。
顔ぶれを見ると、一世代前の全日本選手権大会を彷彿とさせる面々が名を連ね、さらに快活な戦いへと様変わりを見せるのか。組合せ表に従い戦局を見とおす。
- 全身全霊、全開で攻めかける東 ― しずかな間詰めで勝機をうかがう佐藤、石火の一撃
- 軽捷な動き闊達な技遣いでならす稲富 ― 十分な地力をたくわえ正攻法で臨む栗田、生一本の勝負
- 颯爽と構え気丈に勝負をかける香田 ― 技倆たしかに迎え撃つ松田、同年の一合
- 気力満々、積極的に攻撃をしかける清水 ― 多彩な技に一段と面が冴える古川、好機の一打に興
- 朴直、堅実に真ん中で勝負の下島 ― 鋭気煥発たる大兵の坂田、がちんこ仕合
- 利かぬ気で果敢に切り込む笠村 ― 壮快かつ明敏に相撃つ神﨑、力戦必至
- 質実な太刀遣いで真っ向から挑む清田 ― 恬然の中に鋭鋒を宿し快打をくだす山中、実と実の合一
- 枯淡の風情をたたえ無為に臨む塚本 ― 精気を満たし敢然と立ち向かう松本、心気の妙
- 静寂な身構え無碍の心境でいどむ大河内 ― 間合に明るく懸待を自在にこなす笠谷、勝負の成算は
- 未曾有、全日本選手権連覇2回を含む6回優勝の戦績をのこす宮崎 ― 同選手権30年前(第33回大会)の覇者で最年長の石塚、一回りの年齢差を超えて
- 山気(やまき)なく実直に攻め寄せる長谷川 ― 律動的な間拍子で虚実をしこなす亀井、攻と守に妙味
- 伸びやかな面を主砲に正攻法で臨む谷 ― 外連味のない剣筋で地道に攻めかかる重松、確かな攻防
- 明朗活発な手筋で攻め立てる平野 ― 重厚にして敏活、明快な太刀筋の石田、奇縁、大阪体育大学の後輩vs先輩
- 俊敏にして妙趣をたたえる藤元 ― 間積もりの繊細さと大胆な技ぶりをかね備える小山、緩急強弱の攻めと応じ
- 活気に満ち軽快に攻め上げる山﨑 ― 風雅なたたずまいで恬淡にさし向かう高木、勝負の歩合は
- 間に髪を容れず一擲乾坤を賭する船津 ― 抜かりのない間づかいで勝機をとらえ伸びやかな面技で仕留める大澤、渾身の熱戦
かくの如し。ぜひ来場のうえ観戦されたし。
剣窓編集委員 真砂 威
*この記事は、月刊「剣窓」2016年4月号の記事を掲載したものです。
*選手の氏名等は一部常用漢字に変更する場合があります。
*写真は前年度(第13回大会)のものです。