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大会のみどころ
- 行事名:
- 第58回 全日本女子剣道選手権大会
- 開催日:
- 2019年09月08日(日)
- 会場名:
- ホワイトリング 長野市真島総合スポーツアリーナ
高橋3連覇なるか
昨年、高橋萌子(神奈川)の2連覇で平成の幕は閉じた。
令和最初の今大会、出場選手の平均年齢は25.3歳、新進気鋭のフレッシュな顔触れから、百戦錬磨の輝かしい実績を築き上げてきたベテランまで、64名の女性剣士が頂点を目指す。
まず第1ブロックの注目は、小松(青森)・山﨑(大阪)・渡邊(熊本)。本年度学生選手権優勝者の小松は、面技主体の剣風で、仕掛けと応じのバランスが良い。攻撃力もさることながら、兎に角守りが堅い山﨑は、大阪府警若手の有望株。本年度の警察選手権優勝、17WKCでも団体の要として活躍した渡邊は、体幹強く打突力充分。順当にいけば、この3名が上位進出を争うであろうが、西(茨城)・木村(兵庫)も一発があり、不気味な存在。
第2ブロックは、小川(愛知)・高橋(神奈川)・山本(大阪)に注目。学生選手権優勝経験もある小川は、上段選手でありながら引き技も多彩。打突のキレ、スピードで群を抜く高橋は、虎視眈々と3連覇を狙う。17WKC女子主将として活躍した山本、経験値高く俊敏軽快な足捌きは未だに健在。この3名が有力と見るが、糸山(福岡)、福川(千葉)といった学生時代に活躍した選手の戦いも見もの。
第3ブロックでは、出場回数驚異の25回、大ベテラン村山(埼玉)が初出場の大場(山形)と対戦。長身からの規格外ともいえる面技を中心とした、泰然自若の試合運びに注目したい。攻守のバランス良く、若手成長株の竹中(茨城)。本大会前年度準優勝の佐藤(福島)。技はオールマイティー、警察選手権優勝実績を持つ阿部(東京)。混戦が予想される。
第4ブロックは、17WKC個人優勝、大将として活躍した松本(神奈川)が、名実ともに優勝候補筆頭か。本年度教職員大会優勝、近間の攻防に長ける大西(福井)。守りを固めた剣風が特徴的で、高校タイトルを総なめにした妹尾(福岡)の選手権デビューにも注目。妹尾と同じく中村学園出身の山﨑(宮崎)も気になるところ。いずれも目が離せない。
高橋の3連覇、ベテランの返り咲き、はたまたニューヒロインの誕生なるか。さて皇后盃は誰の手に!
剣窓編集委員 髙添 政史