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大会のみどころ―和歌山県で初めての都道府県対抗三重県の連覇なるか
- 行事名:
- 第69回 全日本都道府県対抗剣道優勝大会
- 開催日:
- 2021年12月26日(日)
- 会場名:
- 和歌山ビッグホエール
コロナ禍により、延期となっていた「第69回全日本都道府県対抗剣道優勝大会」が、徳川御三家の一つ、紀州徳川家の居城であった和歌山城の城下町、和歌山市で12月26日(日)に開催される。
本大会は、先鋒の高校生から50歳以上の大将まで、職域・年齢等で選ばれた7名の選手で構成されており、各都道府県剣道連盟の総合力が試される大会である。
昨年度の第68回大会は、新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催である。選手は、感染対策に万全を期し、強化稽古を積み重ねて大会に臨んでおり、熱戦が期待できる。
本年の組み合わせをみると、第1ブロックには、第67回大会(以下、前回)優勝の三重が最上に位置する。三重国体(中止)に向けての強化練習で更に力をつけており、連覇を狙っている。初戦の兵庫は、11月の全日本選手権で活躍した阿部を始め、地力のある選手が揃っており興味深い対戦である。また足立・橋本の試合巧者を起用した埼玉と、前回8強の神奈川も安定した実力で上位進出を窺う。
第2ブロックは、前回初戦で大阪に敗退した千葉が、屈辱を晴らすべく、次鋒と大将で岩切親子を起用、父子鷹の戦いに興味が注がれる。同じく前回初戦で敗退した熊本が、全日本選手権者・西村を軸に存在感を示すことができるか。また、優勝候補の一角である大阪にも注目したい。愛知と宮城の勝者との初戦をどう戦うか、教職員の村上、警察官の大城戸が鍵を握る。
第3ブロックは、一番の激戦区。まず秋田と鹿児島が鎬を削る。秋田は大将の湯澤、鹿児島は11月の全日本選手権で優勝した星子の試合ぶりに注目したい。前回3位の岡山は、大将の竹内・副将の尾池が今回も充実している。来年国体を控えた栃木は、静岡と対戦。強化の成果を試す大事な一戦である。ブロック下では、過去13回優勝している東京が石川と初戦。そしてその勝者を、初めての地元開催でチーム一丸となって挑む和歌山が手ぐすねを引いて待ち構える。
第4ブロックの1回戦の好取組は北海道と愛媛を挙げたい。第66回大会の覇者・北海道は、前回初戦で敗退しており、新しい陣容で捲土重来を期す。前回の愛媛は8強に留まったものの、安定した実力がある。同じく前回8強の宮崎、また藤岡・牧島・蓮尾の実力者を布陣した福岡も上位を狙う。そして、ブロックの一番下に位置するのが2大会連続準優勝の茨城である。全日本選手権者・松﨑は今年も健在、団体戦での頂点を目指す。
令和3年の締め括りに相応しい、真っ向勝負に期待する。
*この記事は、月刊「剣窓」2022年1月号の記事をホームページ用に再編集して掲載しています。
*選手の氏名等は一部常用漢字に変更する場合があります。
*写真は第67回大会のものです。