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大会のみどころ―理と技の真っ向勝負―
- 行事名:
- 第20回 全日本選抜剣道八段優勝大会
- 開催日:
- 2022年04月17日(日)
- 会場名:
- 名古屋市中村スポーツセンター
若草の萌えだす好季節、20回の節目となる全日本選抜八段優勝大会が、名古屋市中村スポーツセンターで開催される。本大会は、昭和52年より26年間に亘り行われていた「明治村剣道大会」を本連盟が継承したものである。全国より選抜された八段剣士32名が、心技ともに円熟した格調高い試合を披露する。
初戦16試合を見てみる。
- 大胆細心の鋭い面の恩田、電光石火の絶妙な小手の平野、両者の間積りが勝負の分かれ目
- 力みのない構えから仕掛けてよし、応じてよしの染谷、心広く体豊かに頭上より見下ろすかの如く上段に構える山本、同窓対決
- 腰を割って胸を張り背筋を伸ばして構える石川、勇猛果敢さを秘めた構えの本名、気で勝って理で打つ
- 相手の隙に乗じて畳み掛ける竹内、勝負所をわきまえ実を避けて虚を打つ宮崎、間と拍子が勝負の鍵
- 泰然自若の動じない田中、縦横無礙に敏速な剣をつかう栄花(直)、静と動の真っ向勝負
- 機を見て多彩な技を出す両者、力強い打突の穂園、冴えのある打突の石田、間髪を容れず打ち込めるか
- 無理なく無駄なく無法なしの浦、気迫を蓄え心技体の充実した井上、円熟した攻め合いで勝機をうかがう
- 懐深く間合に明るい宮戸、肚がすわり円熟味が増した寺地(種)、捨て身の技が勝負の決め手
- 精錬された活きた剣をつかう平尾、凛とした剣づかいで真正面から挑む国友、心気力一致の打突に期待
- 上段の構えから淀みなく打ち下ろす北村、堅実な構えで冷静沈着に相手を見切る吉田、一寸の見切りが雌雄を決する
- ともに長身を活かした剣、遠間から伸びやかな技で攻める清野、旺盛なる気勢で攻める林、機先を制するのは
- 整然とした構えから全身全霊で打ち込む佐賀、上虚下実の構えから石火の一撃を放つ吉村、技前が興味をそそる
- 先々の先で積極的に攻める湯澤、剣先を利かせ気で乗って攻める長納、乗るか乗られるか、心の火花が散る
- 勝機と見るや大胆な技で攻める江藤、大強速軽に攻める前回大会覇者の栄花(英)、鎬を削る
- 正統な太刀筋を具(そな)え重厚な剣づかいの桑原、大小の技で緩急強弱をつかい熟(こな)す髙橋、剛と柔の対戦
- 百錬自得の技で果敢に攻める寺地(賢)、充実した気勢で敢然と立ち向かう佐伯、技と気の争い
内閣総理大臣杯は誰の手に。剣道の奥義に通暁、成熟した技を篤と見届けたい。