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大会のみどころ
- 行事名:
- 第21回 全日本選抜剣道八段優勝大会
- 開催日:
- 2023年04月16日(日)
- 会場名:
- 枇杷島スポーツセンター
「心技ともに円熟した名勝負」
麗らかな春の日差しの下、標記大会が、名古屋市枇杷島スポーツセンターで開催される。本大会は、全国から選抜された剣道の奥義に通暁、成熟した八段32名が、格調高い試合を展開する。
組み合わせをもとに、各選手の極意を観る。
- 足さばきよく、大強速軽に攻める玉田、技倆円熟し、重厚な構えの寺地(種)、動と静の戦い。
- 懸待一致の剣で攻める前回大会の覇者染谷、堅実な構えから正々堂々と攻める國友、後輩対先輩の同窓対決。
- 気迫に満ちた技で積極的な攻めをみせる湯澤、融通無碍な柔らかな攻め口が持ち味の愛甲。剛と柔の対戦。
- 狙いを定め瞬時に打ち下ろす北村、間を詰め、閑かに機をうかがう中島、一触即発の間の攻防に注目。
- 凛とした気位で中心から攻める桑原、多彩な技で間髪を容れずに攻める石田、気と技の対峙。
- 冷静沈着、落ち着いた剣づかいの石川、全身全霊、大技を武器に勝負する栄花(英)、心気力一致の打突に期待。
- 豊な体でゆったりと構え、豪快な技を放つ清田、長身を活かし、大胆な鋭い技を放つ清野、真っ向勝負。
- 上虚下実の構えから剣先を利かせる長納、千鍛万錬して築き上げた剣をつかう平尾、いずれが機先を制するか。
- 充実した気勢で敏速な対応ができる堀江、闊達な身体づかいで臆せず打突する栗崎、遠近の間づかいが勝負の鍵。
- 旺盛な先の気で相手を崩す穂園、腰がすわり伸びのある打突を繰り出す恩田、実と実とがぶつかり合った熱戦。
- 間に明るく技前が冴える栄花(直)、懐深く巧みな剣さばきの江藤、勝負師同士が多彩な技で雌雄を決する。
- 心気溌剌、勇猛果敢な剣をつかう佐藤、百錬自得、緩急強弱をつかいこなす巧者宮崎、烈しい技の応酬。
- 長年錬り上げた百戦錬磨の業師寺地(賢)、正統な太刀筋を具え勝機をうかがう吉田、心の火花を散らす。
- 軽妙多彩な技で切り込む竹内、手堅い剣づかいで機をとらえる蓮尾、捨て身の技が勝負の決め手。
- 泰然自若の構えから鋭く打ち込む本名、長身からの伸びやかな技が冴える宮戸、鎬を削る。
- 力みのない技で巧みに攻める髙橋、気位で攻め力強い技を仕かける岩切、技前が興味をそそる。
洗練された技と理に適った攻防を見極めたい。
*この記事は、月刊「剣窓」2023年4月号の記事を掲載したものです。
*選手の氏名等は一部常用漢字に変更する場合があります。
*写真は前年度(第20回大会)のものです。