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大会のみどころ
- 行事名:
- 第15回 全日本都道府県対抗女子剣道優勝大会
- 開催日:
- 2023年07月09日(日)
- 会場名:
- 日本武道館
7人制2年目、各都道府県の女子剣道総力戦が開幕
本大会は、昨年から選手構成が5人制から7人制へと変更。構成人数2名の追加により、チーム戦力の充実は、各都道府県の女性剣道人口に比例すると思われたが、結果を見る限りそうとも言い切れない。昨年の14回大会では、見事なチームワークで京都府が優勝し、高知県が気迫に満ちた戦いぶりで堂々の3位入賞を果たした。波に乗ればどのチームにも上位進出のチャンスがあることを物語る快進撃であった。
女子の選手構成は、5将以降のポジションが年齢条件のみ(高校・大学生を除く)で区分され、職業別の縛りがない。今一度、各布陣を構成する条件を確認しつつ有力選手に注目し、みどころに迫る。
先鋒は高校生。各都道府県の高校大会個人優勝者を先鋒に起用するチームが大半を占める。村田(茨城)・門田(福岡) など、全国選抜で活躍した選手が登録。高校では大将を務める選手が多いが、この大会では先鋒として流れを気にせずに思い切って戦える。真っ向勝負を期待したい。
次鋒の大学生は、出身地からの出場が大多数。全日本学生2連覇中の水川(岡山)、関東学生を制した川合(静岡)など、19WKC強化指定選手(以下、強化選手)4名が出場。近年は全日本選手権での活躍も目覚ましい女子学生が集結する次鋒は、序盤戦から実力者同士の対戦が続く。
五将は、18歳以上。各職域の現役選手が集中する実力拮抗のポジション。近藤(東京)・松本(神奈川)・竹中(栃木)・大西(福井)など、心技体充実の強化選手7名が出場する。19WKCが1年後に迫る今、引き分けのある団体戦をどう戦うか注目するところ。
中堅・三将は、30歳以上で二つのポジションが同条件。昨年の全日本覇者の末永(和歌山)、強化選手を牽引する渡邊(熊本)を筆頭に、未だ第一線で活躍する選手も多い。30歳以上の枠が1名増となったことで、この年齢層の充実度が各チーム戦力を大きく左右する。
副将は、40歳以上。村山(埼玉)・下川(鹿児島)など、元日本代表や全日本選手権を沸かせた選手が多数出場する。だが、ここは今の修錬が問われるのが年代。稽古の賜物と云わんばかりの見事な一本で観衆を魅了してほしい。
大将は、50歳以上。これまで活躍の場に恵まれなかった50歳以上が遂に登場の機会を得た。若年層とは異なり、技術や体力以上に気の充実が勝敗に直結する世界。昨年同様、勝負の大一番、大将戦で気のぶつかり合いによる好勝負に目が離せない。
この都道府県対抗大会と同様に、東西対抗大会においても昨年から女子選手枠が拡大された。生涯剣道を見据えた女性剣道は益々充実発展の最中にあり、本年15回大会も盛会となることを願うところである。なお、今大会からコロナによる観客動員の縛りも解かれた。多くの剣道ファンが武道館に集い、大会の活気が取り戻されることを期待する。