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大会のみどころ
- 行事名:
- 第62回 全日本女子剣道選手権大会
- 開催日:
- 2023年09月03日(日)
- 会場名:
- ジェイテクトアリーナ奈良
各都道府県の予選会を勝ち抜いた64名の内訳は、警察官が25名と最多数、続いて大学生が21名、教職員7名、会社員5名、その他6名(刑務官、団体職員、高校生各2名)で、初出場が24名となった。出場者の大部分を警察官と大学生が占め、平成初期まで皇后杯を手にすることもあった高校生の出場者が少なくなったのがコロナ禍を除く近年の傾向である。
これは学生剣道をはじめ警察や実業団など、女子においても高校卒業後の修錬環境が充実したことを物語っている。それ故、昨年優勝した末永選手(和歌山)を筆頭に、年齢を重ねても益々充実する女子選手は少なくない。今大会はその地力のあるベテラン勢に、中堅、若手選手が如何に挑み、攻略するか興味深い。
まずはそのベテラン勢。若手時代から女子剣道の先頭集団を走り続けてきた松本(神奈川)、渡邊(熊本)、髙橋(神奈川)らに未だ衰えは見られない。選手権大会の戦い方を熟知する彼女たちは、今年も頂上を見据えた念入りな調整、準備をもって本大会に臨むはずである。
中堅クラスは、大西(福井)、佐藤(東京)、竹中(栃木)、小松(宮城)、村田(福岡)など、学生時代から優勝戦線に絡みながらもタイトルを掴めてない選手ばかり。気力と体力が充実した今こそ初優勝を狙う。実業団大会で活躍する小川(埼玉)の戦いぶりにも注目したい。
若手においては、昨年決勝で涙をのんだ妹尾(福岡)が警察官として出場、リベンジに燃える。大学個人戦では突出した実績を持つ水川(岡山)、川合(静岡)の両名には若手の成長株として期待がかかるところ。インターハイ優勝の立役者、村田(茨城)にも勢いを見せてほしい。
なお、今大会は、来年7月にイタリアで行われる19WKCの強化選手13名が出場する。また上段選手8名の出場も今大会の大きな見どころでもある。本大会では、ベテラン、中堅、若手と各年代の実力者に加え、上段選手がバランス良く分散した組合せとなった。序盤戦から高レベルの接戦が予測される。