公益財団法人 全日本剣道連盟 All Japan Kendo Federation

審査会

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剣道七段審査会(北海道)

開催日:
2024年05月19日(日)
会場名:
北海道立総合体育センターサブアリーナ(北海きたえーる)

審査会結果

受審者数 合格者数 合格率 再受審者数
139 41 29.5% 0

合格者氏名一覧

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審査員の寸評(実技)

 5月19日、北海道立総合体育センターで実施された剣道七・六段審査会で見事合格された受審者の皆さん、おめでとうございます。

 平素の修練の成果であり、心よりお祝い申し上げます。今後もより高みを目指し、更なるご精進を期待いたします。今回、審査員として70代の高齢者から30代までの実技審査を担当しました。合格された方の特徴や共通点について所感を述べたいと思います。
 まず、備えるべき個人的技能を観ると、着装や礼法においても隙がなく、品位が見られました。中段の構えは、身体の重心と中心が一致した上虚下実の自然体で、左足、左腰、左手が定まり落ち着きがありました。構えが決まると太刀筋が良くなります。打突は、心技体が充実し、力強さと勢いがあり、手の内が作用した冴えのある打ち切った技でした。打突後の整えと身構え、気構えに油断がありませんでした。
 相対的技能では、常に先を取り、触刃から交刃の間への攻めによって相手の構えや気への崩しがある。打ち急ぐことなく、相手の起こりや居付きなど打突の機会に技が出ている。無駄打ちがなく、これまでの修練の成果が、初太刀の技に集約されてたなどです。
 上記に加えて、高齢の方は、気の充実と気剣体一致の打突が評価のポイントとなります。また、年齢・体力に応じた体さばきが出来ており、経験を生かした玄妙な技が見られました。
 女性剣士は、スピードやパワーの不利・不足をしなやかな剣捌きや体さばきで補っている。無理打ちをせずに打突の機会を捉えた技が出ている。攻めと溜めがあり、出ばな技や理合いに適った応じ技の工夫が見られる。
 前述のように審査は絶対評価と相対評価の観点から合否が判定されます。次の審査会に向け、基本打突の反復で技の完成度を高め、研究心をもって対人技能の錬磨に取り組んでください。更なるご精武をご祈念申し上げ、寸評といたします。

岡嶋 恒

審査員の寸評(剣道形)

 昇段審査に合格されました皆様、お目出とうございます。長年のご努力に対し敬意を表します。
 日本剣道形を練習することによって、旺盛な気力を養成し、心身を錬るとともに剣道における技術はもちろん、剣道の基本となる足さばき・気合・間合・呼吸・打突の機会・残心等を修錬できるのであります。
 剣道の稽古に際しては、つとめて剣道形を体得し、理合に則る理想とする正しい剣道という伝統性を追求しながら人間形成の道を求めるのが現代剣道の使命であります。今後更なる剣道形を修得し、指導者として益々ご発展されますことをご祈念申し上げます。

藤井 稔
*この記事は、月刊「剣窓」2024年7月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
剣道七段審査会(北海道)
開催日
2024年05月19日(日)
会場名
北海道立総合体育センターサブアリーナ(北海きたえーる)
〒062-0905 北海道札幌市豊平区豊平5条11-1-1
地下鉄東豊線「豊水すすきの駅」から「豊平公園」下車、地下鉄通路直結で徒歩約4分
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