審査会
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居合道八段審査会(京都)
- 開催日:
- 2024年05月03日(金)
- 会場名:
- 京都市武道センター主道場
審査会結果
審査員の寸評(実技)
5月3日、古都京の武道センターにて居合道八段審査が実施されました。内容につきまして感じましたことを申上げます。最高位の八段に挑戦ということで十分な稽古をされたと存じますが、多くの方が対敵がなく形を抜かれていました。これは稽古方法に問題があるのではないでしょうか。形は出来て当たり前で、大切なのはその形に命を吹き込むことです。今、敵はどのように自分に加えようとしているか。その剣理を追求することです。敵がいてこその居合ですから、自身が敵と対峙した時どうするかを研究することです。それにはまず、
・敵を逃さない鋭い「目付」
・隙のない「上虚下実」の居合腰
・油断のない「目前心後」の歩き方、そして
・その体勢からの「体捌き」と「刀法の手の内」
・「抜き付け」と「抜き打ち」の刀法の違い
・抜くまでの「三構え」と抜く時の「三攻め」
・居合の「中心生命」である「初太刀」を磨く
など常に原点に戻る事を心して修錬してください。
形だけの稽古は、いくらやっても形には慣れるが、進歩・進化には繋がらないとの教えを心に基本の重要性を重視し、本物の技を身につける事が大切です。
この八段審査は挑戦することに意義があります。稽古方法を見直し、その精神で頑張っていただきたいと思います。
御期待を申上げます。
小倉 昇
*この記事は、月刊「剣窓」2024年6月号の記事を再掲載しています。
行事概要
- 行事名
- 居合道八段審査会(京都)
- 開催日
- 2024年05月03日(金)
- 会場名
-
京都市武道センター主道場
〒606-8323 京都府京都市左京区聖護院円頓美町46-2
市バス「熊野神社前」下車、東へ徒歩1分 市バス「京都会館美術館前」下車、北西へ徒歩3分