審査会
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居合道六段審査会(山梨)
- 開催日:
- 2012年06月01日(金)
- 会場名:
- 小瀬スポーツ公園 武道館
審査員の寸評(実技)
山梨県小瀬スポーツ公園武道館において開催された審査結果は、2年前の群馬とほぼ似た内容となった。居合道の精義に錬達・熟達し、技倆優秀・秀逸なる者、それぞれ前段を取得し、5年・6年を経過し、教本の着眼点に加え審査留意項目、さらに高度な技倆を総合的に、当該段位相当の実力と理合・風格・品位について基準に達しているか、審査は厳正中立に責務・心構え・遵守事項を守り行った。
着装については普段稽古着で行うため、紋付を着慣れていないように感じられた。また、会場の広さや審査への意識過剰ゆえか心の落ち着きが少し足りないようにも感じられた。
古流の技については、指定技と重ならないよう得意技をされ、一定の評価を得られていた。
全剣連居合は、間合・高低・角度が決められ、作法・要義・動作が事細かに解説されており、毎年、地区講習会および中央講習会での模範演武と解説がなされている。特に足捌き、体捌き、剣捌き、一挙一足一動を見たところ、修得された居合が十分に理解されないまま修錬された感があった。
しかしながら、各地での指導要点の伝達の差で、技の出来、不出来が左右され、審査の合否決定に影響するのであれば、指導に当る者の責任は重い。いかにしてより正確に深い事理を理解し、かつ既成概念にとらわれず、少しの時間であっても、自分自身のために練習・稽古を無理なく継続して行うかということが重要である。初心に帰って習得者も指導者と共に研鑽を重ねれば必ず良い結果が生まれる。
指定技についての注意点
・三本目「受け流し」
特に左正面で受け流し、敵に向き直りながら左手を柄にかけ袈裟に切る。この時点の間合・角度・剣先の位置。
・六本目「諸手突き」
特に足捌き「左足の踏みかえ」と剣捌きの頭上に振りかぶる時「受け流し」に。
・十本目「四方切り」
「一重身」の理解と形を使用した時の足捌きの理解ができていない。常に右足が突いた時開く。次に左足を軸に右回りで切りに行く時の足捌きが90%できていない「かかと回り」が多く見られた。
重ねて申し上げますが、合格された方も更なる研鑽を積まれることを希望します。残念ながら次回の審査を受けられる方も、今以上の取り組みを願うと共に健康に留意されんことを期待し、寸評といたします。
行事概要
- 行事名
- 居合道六段審査会(山梨)
- 開催日
- 2012年06月01日(金)
- 会場名
-
小瀬スポーツ公園 武道館
〒400-0836 山梨県甲府市小瀬町840
中央自動車道甲府南ICより車で約10分JR中央線甲府駅より車で約20分JR中央線甲府駅から身延線へ乗り換え南甲府駅よりタクシーで約10分JR中央線甲府駅南口バスターミナル8番のりばから山梨交通バスで約30分