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審査会

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居合道六段審査会(千葉)

開催日:
2014年06月06日(金)
会場名:
千葉ポートアリーナ
受審者数 合格者数 合格率
117 20 17.1%

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審査員の寸評(実技)

 この度、千葉県千葉市において七・六段の居合道審査会が行われた。

 審査会に先立ち審査上の注意点、着眼点等について審査員研修の後、審査に入る。

 今回の指定技は、袈裟切り・諸手突き・四方切りの指定で行った。古流の技については、それぞれ得意技を行い、その後指定技を行うが、指定技になるとかなり技量が落ちてしまう受審者、また反対に全剣連居合になると良くなる受審者もおり、古流と全剣連居合とも両方の修業をしてほしいと見られる受審者もいた。

 審査ということで緊張はしていることと思うが、前段取得後6年・5・年と修業を積んでこられたと思う。その成果を十分発揮してほしい。

【五本目 袈裟切り】は、敵の右脇腹から左肩口にかけ切り上げ、切り上げた右こぶしは右肩上方とする。しかし切り上げた右こぶしが右肩右上方になってしまっている方も多く、また切り上げ、切り下ろしの
角度が違ってしまっている。切り下ろした剣先が敵の体の中心で止まってしまっている受審者も多く見られた。

【六本目 諸手突き】、前方の敵に斜め面から顎まで抜き打ちの際の角度の違い、剣先の高さの違い等、片手切りの手の内ができていない。突きが水月を突いていない。突いた刀は、右足を軸に左に回りながら足捌き体捌きにより刀を引き抜きながら受流に頭上に振りかぶることになっているが、体の回り方が悪く剣先が斜めから切り込んでいっていることが目に付いた。

【十本目 四方切り】、敵の右こぶしに柄当てをするため、刀を鞘ごと引き出してこぶしを打つが、こぶしを打つ時一旦引き出した刀を腰の方に引き戻しながら打ってしまう人もおり、これでは敵のこぶしに届かない。一重身になった後、左斜め後ろの敵の水月を突くが、水月を突いていない。また敵のいない所を突い
たり等、突きのばらつきがあった。突いた際の右足が外側を向いてしまう受審者も多く見られた。脇構えについては、脇構えになりながらの所をもう少し丁寧にしてほしいと思う。

 全体的に袈裟切りの角度、突きの位置や高さ、片手切りの手の内、六本目・十本目の足捌き体捌きの錬磨をお願いしたい。全剣連居合は、すべてきちんと決められているので、正確さ、敵を意識した技をもっと研究してほしいと願う。

 合格された方、誠におめでとうございます。また残念な結果に終わった方の次回の健闘を祈ります。

丹野 捨勝
*この記事は、月刊「剣窓」2014年8月号の記事を再掲載しています。

行事概要

行事名
居合道六段審査会(千葉)
開催日
2014年06月06日(金)
会場名
千葉ポートアリーナ
〒260-0025 千葉県千葉市中央区問屋町1-20
千葉都市モノレール「市役所前」駅下車、徒歩7分京成線「千葉中央」駅下車、徒歩10分
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