審査会
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居合道七段審査会(徳島)
- 開催日:
- 2019年07月05日(金)
- 会場名:
- 徳島市立体育館
審査会結果
審査員の寸評
7月5日徳島市立体育館で前日までの九州南部の豪雨が嘘の様な天気の中、居合道六・七段の審査会が予定通り開催された。審査員研修会で小倉 昇審査委員長より「居合の形とならず対敵動作である技を見極める様に、又審査員は厳正・適切かつ公平な目で審査を」と指示があり全員気を引き締めて臨んだ。
指定技は六段が一本目・前、三本目・受け流し、五本目・袈裟切り、六本目・諸手突き、九本目・添え手突き、十本目・四方切り、七段は一本目・前、四本目・柄当て、五本目・袈裟切り、六本目・諸手突き、十本目・四方切り、十一本目・総切りの六本でした。
以下、不合格となった方々の演武で出来ていないと気付いた点を記させて頂きます。
礼法
形だけの礼でなく心を込めた礼法となるようにしてほしい。
一本目・前
抜き付けの鞘引きが不十分。
三本目・受け流し
受け流した勢いで右上方に刀を回し、刀を止める事なく切り下すとあるのに、この時止まっている。
四本目・柄当て
後方の敵に目付け時平行移動せず、一旦下を見て後方の敵に目付をする等は対敵動作と云えない。
五本目・袈裟切り
抜き上げに切る時、刀を返すのが早すぎる。又切り上げた右拳が右肩上方となっていない。
六本目・諸手突き
抜き打ちが顎まで切っていない。又回転時、敵への目付けが遅い、動作は振り向きが最初である。
九本目・添え手突き
突いた体勢が半身でなく、敵に正対している。
十本目・四方切り
右後ろを突く時の一重身の足捌きが確実でない。
十一本目・総切り
三刀目迄は切り下したら頭上に振り冠りが出来ていない。特に三刀目を切った後は頭上に刀を振り冠ってである。又水平切が右腰腹部から左腰腹部を水平に切れていない。
その他、全ての技で刀を切下す動作ではなく、振り下す動作となっている人が多かった。叩くのでなく真向から切る事を意識してほしい。
以上が不合格となった人々の演武に多く見られました。目的意識を持って研鑽し、次回の捲土重来を期待して寸評とします。
佐藤 四十一
*この記事は、月刊「剣窓」2019年9月号の記事を再掲載しています。
行事概要
- 行事名
- 居合道七段審査会(徳島)
- 開催日
- 2019年07月05日(金)
- 会場名
-
徳島市立体育館
〒770-0851 徳島県徳島市徳島町城内6
JR「徳島駅」下車、徒歩5分