審査会
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居合道七段審査会(京都)
- 開催日:
- 2020年08月30日(日)
- 会場名:
- 京都市武道センター
審査会結果
審査員の寸評(実技)
コロナの影響で延期されていた審査会が京都盆地特有の猛暑の中「京都市武道センター」で開催されました。開始に先立ち草間純市審査委員長から前日の八段審査会同様、研修内容を再確認すると共に各位は既にご理解頂いていると思うが、審査の判定は「欠点探しでは無く、長所を見る事を優先して欲しい」と笑顔で励まされ、審査に臨みました。 指定技は
七段が一本目・前、三本目・受け流し、五本目・袈裟切り、八本目・顔面当て、十本目・四方切り、十一本目・総切り。
六段は一本目・前、四本目・柄当て、六本目・諸手突き、九本目・添えて突き、十本目・四方切り、十一本目・総切り。でした。
不合格者に共通していた重欠点
- 中段・八相・脇構えが正しく取れていない。
- 「踏みかえ」の処が「踏み込み」になる人が多かった。
- 演武中の「敵対意識」が希薄。
欠点を克服するヒントとして
- 全剣連発行の『日本剣道形解説書』を読むと共に地元の剣道指導者から形の指導を受る。
- 六本目・八本目・十本目では右足を軸に回転し、左足を左に併行移動させて右足を踏み込み、敵の頭上を真っ向から切り下ろす(当方の刀の物打の真下側に敵の頭がある想定)時に「踏み込めば」当方の刀の鍔元で打ち込む事に成るので、この間合を考察。
- 前述の剣道形で例えると敵は「打太刀」、当方は「仕太刀」の気位で相し、常に絶妙「間と間合」を学ぶ事で得られると考えます。
次回に合格して頂く為に今一度『全日本剣道連盟居合(解説)』を熟読し、各技の要義と動作から彼我の動きを理解すると共に、審査上の着眼点と、平成22年6月に作成された全剣連居合道講習会「指導要点」も併せてご研究頂きたい。
森田 忠彦
*この記事は、月刊「剣窓」2020年10月号の記事を再掲載しています。
行事概要
- 行事名
- 居合道七段審査会(京都)
- 開催日
- 2020年08月30日(日)
- 会場名
-
京都市武道センター
〒606-8323 京都府京都市左京区聖護院円頓美町46-2
市バス「熊野神社前」下車、東へ徒歩1分 市バス「京都会館美術館前」下車、北西へ徒歩3分