審査会
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居合道七段審査会(京都)
- 開催日:
- 2023年03月05日(日)
- 会場名:
- 京都市武道センター
審査会結果
審査員の寸評(実技)
新型コロナ対策に万全を期し、感染拡大もやっと出口の明かりが見え始めたと感じられる中、標記審査会が実施されました。例年は行なわれていない審査会ですので受審者の皆さんは審査に臨むにあたり調整に苦労されたと思います。審査員研修では草間純市居合道委員長より審査員としての心構え、注意事項の訓示をいただき、気を引き締めて審査に臨みました。
指定技は七段が1・4・8・9・10・11本目。六段が1・4・6・8・10・11本目とされました。審査員として合否を決める中で感じたことを記させていただきます。
技の中においては、対敵の気持ちが感じられず、ただ形を淡々となぞっている様に感じられる方や、抜き付け、抜き打ちに威力を出そうと思うあまり力が入り過ぎ、逆に刀の動きに鋭さを欠いたり、体勢を崩す場合がありました。平素の練習の中で緊張感のある状況を想定して、その様な雰囲気に動じない十分な練習をお願いします。
一本目「前」
振りかぶりと切り下ろしが二つの動作に別れ、頭上で一瞬刀が停止し、間を置くことなく切っていない。頭上から切り下ろす時に右手の力が勝り、刀が完全な正中線を通っていない。
血振りをした刀の角度が45度より浅い角度となっている。
四本目「柄当て」
腰を上げた時、つま先が左膝の真後ろに立てずに少し中に入っている。
六本目「諸手突き」
抜打ちは切っ先をあごに当てるだけでなく、斜面からあごへ鋭く切り込む要素が必要。
斜め面への抜打ちから中段におろし水月を突く。この一連の動作を十分に練習して練度をあげてください。
八本目「顔面当て」
上腰に取って後ろの敵を突いた時、切っ先が水月よりかなり高くなる方がありました。その時かぎ足にならない様注意してください。
九本目「添え手突き」
袈裟に抜き打ちしたとき、右こぶしと切っ先の高さにもっと注意を払ってください。右こぶしの高さがへそよりかなり低くなり、切っ先が水平まで下がっている方がありました。
十本目「四方切り」
右斜め前の敵への柄当てが威力不足を感じました。右斜め後ろから左斜め前の敵に向かう時、脇構えになりながらの表現を十分に練習してください。
十一本目「総切り」
切っ先の高さをあご、水月、へそ。切り込んだ刃先の角度・刃筋も正確に表現できるようにしてください。腰腹部を水平に切る時刃筋が波打ったり、かなり高い位置を水平に切る場合があった。
以上審査に臨む時の所感を記しましたが七・六段はその地域で指導的立場になる方達です。今回残念な結果に終わった方も次の審査に備える時の参考にしてください。
行事概要
- 行事名
- 居合道七段審査会(京都)
- 開催日
- 2023年03月05日(日)
- 会場名
-
京都市武道センター
〒606-8323 京都府京都市左京区聖護院円頓美町46-2
市バス「熊野神社前」下車、東へ徒歩1分 市バス「京都会館美術館前」下車、北西へ徒歩3分