審査会
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居合道七段審査会(栃木)
- 開催日:
- 2023年07月21日(金)
- 会場名:
- 栃木県立県南体育館
審査会結果
審査員の寸評(実技)
梅雨明けが近い7月21日(金)、栃木県立県南体育館において、七・六段の昇段審査会が実施されました。審査員研修では、草間純市居合道委員長より、審査員としての心構えの中で「審査は、居合そのものが合理的である事を判断基準として、良い所を見る審査にして欲しい」とのお話がありました。今回の七・六段審査から、紋付ではなく、居合道着・剣道着による受審と要項に明記された事により、普段の稽古に近く、やりやすい面もあったと思います。
指定技は七段が、一・四・六・七・十・十一本目。六段が、一・三・六・八・十・十一本目が指定されました。審査員の一人として、この様な所を見させて頂きました。先ず「礼法」では、居合道に向き合う本気度。「演武」では、体の使い方(体軸の崩れ、手の内)と、「仮想敵を意識している居合か?」です。全体的には「颯爽、堂々として気品があるか?」等です。技や形に囚われ過ぎると、仮想に対する気の動きが見えなくなります。この辺が、一番大事な所かと思います。
・一本目 前 充分な鞘引きで、抜きつけの冴えが出ているか? 切り下ろしの時、右足が先に動く人が多い。「気剣体一致」とは、手と右足同時です。
・三本目 受け流し 受け流しから切りの流れが一拍子であるか?
・四本目 柄当て 後ろの敵をしっかり見て、捉えて確実に水月を突いているか?
・六本目 諸手突き 抜き打ちが大きすぎず、体を絞めての(左の鞘引き)抜き打ちから突きまで間をおいていないか?
・七本目 三方切り 前の敵を圧する時、左足に乗り、その左足を軸にして右敵に抜き打ちしているか?
・八本目 顔面当て 顔面を当てる時、両脇を絞めて体で当てているか?後ろの敵に確実に正対して間を置く事なく水月を突きさしているか?
・九本目 添え手突き 右袈裟に抜き打ちした時、大きく左足を引く事で右こぶしは下がらず、へその高さになる。
・十本目 四方切り 柄当てが弱い。敵に正対し、体で当たる様にすると良い。左斜めの後ろの敵の、水月を左右の絞り込みで確実に突いているか?
・十一本目 総切り 切る時、上体が振られない様に下半身を締め、送り足の幅を大きくしない方が良い。
以上、この様な所を中心に見させて頂きました。七・六段は地域の最高指導者です。『全日本剣道連盟居合(解説)』を更に熟読されて審査に挑んで下さい。
行事概要
- 行事名
- 居合道七段審査会(栃木)
- 開催日
- 2023年07月21日(金)
- 会場名
-
栃木県立県南体育館
〒323-0042 栃木県小山市外城371-1
JR小山駅西口からタクシーで約10分