審査会
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居合道八段審査会(東京)
- 開催日:
- 2022年11月26日(土)
- 会場名:
- 江戸川区スポーツセンター
審査会結果
審査員の寸評(実技)
審査では段位付与基準に合致した技量があるかを総合的に判断するが、常に解説書を熟読理解し、正確な基本技をされてきたかが合否に大きく影響する。 一次審査では、受審者の多くは審査上の着眼点は十分理解されているはずだが、技の中に仮想敵は見えず、形のみで攻めの気迫が欠けた演武が目立った。
正座の姿勢からの抜き付けは、上体を真っすぐに丹田に力を入れ、腹・腰の力で腰の座った力強い体勢で抜き付けるが、これが出来ていない。鞘離れの一瞬に手首のひねりを利かせ、手の内の締りで迫力ある冴が出る。切り下しにしても力のみで切るとリキミが生じ、腕だけで切ると右拳が「居付き」になる。リキまず、溜とネバリで力を抜く処は力を抜くことを覚えるのも大切。
二次審査は十二本。呼吸の乱れを見せず演武することが必要となる。合格者は安定した体幹で腰の据わったリキミのない手の内の利いた攻めの演武が随所に見られた。
日々の稽古の際に常に技の中に仮想敵を意識し、攻める気持ちで、一刀ずつ全力で気力を集中させた厳しい修行を望む。
小田原 隆義
*この記事は、月刊「剣窓」2023年1月号の記事を再掲載しています。
行事概要
- 行事名
- 居合道八段審査会(東京)
- 開催日
- 2022年11月26日(土)
- 会場名
-
江戸川区スポーツセンター
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西4-2-20
東京メトロ東西線-西葛西駅下車、徒歩6分/JR新小岩駅南口から都バス「小島経由・西葛西行き」西葛西駅下車、徒歩6分