審査会
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剣道六段審査会(東京)
- 開催日:
- 2018年11月25日(日)
- 会場名:
- エスフォルタアリーナ八王子
審査会結果
審査員の寸評(実技)
今回の審査会は、1,800名近くが8審査場に分かれ、気迫溢れる立合いを終日展開していました。私は、第八審査場の担当でしたので、その様子を中心に所感を述べさせて頂きます。着装・礼法について
着装への配慮に始まり、特に面紐の長さや揃え方に留意して欲しいと思います。また、礼法は日本剣道形に準じて、立合い前後の所作事を正しく行なって欲しいと感じました。
攻防について
受審に際し十分に稽古を積まれた様子は伺えましたが、攻めた後の溜めの不足や、相手の攻めに対する攻め返しの工夫が更に必要と感じました。
打突について
打突の強度は、男女差を考慮しても十分と思われましたが、更に手の内の作用を活かした「冴え」が欲しいと感じました。
今回の実技審査で合格された方は、上記の事項を正しく実践し、無理・無駄・無法ではない立合いを実践されていました。今後の参考にしていただければ幸いです。
谷 勝彦
審査員の寸評(剣道形)
剣道形は剣道の原点であることをあまり理解されていないように感じました。ただ形各本の所作をなぞっているだけの受審者が多く見受けられました。
形の理合は、
一.礼法
・立会前後の作法
二.立会
・木刀を用いる(刀の代用)。
・終始充実した気迫で行う。
1.構え
・目付けは相手の目を見て全体を観る。
・気力、威力がみなぎっている。
2.間合
・先の気位をもって一足一刀の間合に進む。
3.攻防
・気争いで先をとり合い仕太刀攻め勝って技を出させて勝つ。
4.打突
・物打ちで打突部位を刃筋正しく打つ(打つは切るの意である)
5.残心
・打った後も気を弛めず縁を切らず充実した気勢気位をもって示す。
この理合は竹刀剣道と一致するもので、形と兼修することにより剣道形・竹刀剣道ともに効果的に上達することができるのです。
さらなるご精進を祈念いたします。
太田 忠徳
*この記事は、月刊「剣窓」2019年1月号の記事を再掲載しています。
行事概要
- 行事名
- 剣道六段審査会(東京)
- 開催日
- 2018年11月25日(日)
- 会場名
-
エスフォルタアリーナ八王子
〒193-0941 東京都八王子市狭間町1453-1
京王高尾線「狭間駅」下車、徒歩5分