審査会
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剣道六段審査会(京都)
- 開催日:
- 2019年04月29日(月)
- 会場名:
- ハンナリーズアリーナ(京都市体育館)
審査会結果
審査員の寸評(実技)
元号が令和になろうとする前日、前々日の京都審査会、目出度く合格された皆様、また不合格になった剣士皆様、一喜一憂の日であったと思います。一心不乱に稽古を積み重ねた結果が合否の分かれ道になりました。この度の審査員としての役目から所見の一端を述べさせて頂きます。六段、七段共に第4会場で担当させて頂きましたが、「無駄、無理打ちが多い」「打突した後の残心ができていない」等々が、少なからず気にかかりました。無駄、無理打ちが多いということは、理に適っていないということであり、その一打が打ち切っていないと言うことです。また残心は美しい振舞に繋がることを忘れてはなりません。打ちっ放し、これではいくら良き打突でも残心がなければ、その美しさは半減してしまう。有効打突にならないことは誰しも承知しています。以上2点が審査を拝見し強く感じた所です。今後は打突の間合、機会そして瞬息さも大切な要点として習い修めてください。
不合格皆様、教えを頂いている先生や先輩からの指摘を謙虚に受け止め、その箴言を肝に銘じ、粉骨砕身にして更なる奮起を期待します。
また合格された皆様は、其の段の入り口に立たれた訳です。今後は武を求める姿勢を崩さず、「点滴石をも穿つ」如く淀みない修錬をお願い申し上げ、審査の寸評とさせて頂きます。
審査員の寸評(剣道形)
六・七段剣道形審査を担当しました。平成最後の審査、受審者皆さんは大きな意識をもって審査に臨まれたと思います。六段再審査7名、七段再審査8名の皆さんが挑戦されました。何れも受審前しっかり稽古を積んで臨んだか疑われる部分もありましたが合格されました。六・七段共に今回剣道形受審者は全員合格されました。おめでとうございます。4月29日、30日平成最後の合格者として感慨も大きなことと思います。
剣道形は剣道の修業上、欠かせぬ絶対的なものであります、形なくして剣道はありえません、今回の審査において十分な修錬を積んで審査に臨んで錬度のある形を演じていた方は僅かで多くの方は形だけにとらわれて相手とのかかわりのないままに終始して打太刀仕太刀の役割を理解せずに演じていました、今回の反省と今後の修錬の課題として次の点に留意されて修錬を続けてくださることを念じて記述します。
- 打太刀仕太刀の関係役割を理解すること、相手との気合わせが大切。
- 姿勢と構えを正し、足捌きを正しながら大技小技を理解しながら気剣体一致の技を、これは掛け声足捌き打突が一つになること。
- 鎬の使い方を理解研鑽して打突部位を正しく打突すること。
- 特段に後ろ足の引き付けを充分にすること、今回の審査では引き付けのないのが大きく目についた。
- 打突後仕太刀の充分な残心の後、打太刀の始動でもとに復す。
剣道の原点は剣道形です。怠ることなく更なる修業を続けて佳き指導者としてそして目標のひとつでもある昇段を目指すことも大切なことと思います。更なるご精武をお祈りして寸評とします。
行事概要
- 行事名
- 剣道六段審査会(京都)
- 開催日
- 2019年04月29日(月)
- 会場名
-
ハンナリーズアリーナ(京都市体育館)
〒615-0864 京都市右京区西京極新明町1
阪急電鉄「西京極駅」下車 約150メートル 市バス「西京極運動公園前」下車 徒歩1分