審査会
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剣道六段審査会(北海道)
- 開催日:
- 2019年08月11日(日)
- 会場名:
- 北海道立総合体育センター 北海きたえーる
審査会結果
審査員の寸評(実技)
北海道は18年ぶりの猛暑が1週間続く異常気象の中、審査会当日は北海道らしい爽やかな天候で、北海道立総合体育館きたえーるにおいて、七段・六段審査会が行われました。合格された皆様、おめでとうございます。更なる高みを目指して精進していただくことを望みます。また、今回残念ながら不合格となられた皆様には、何が足りなかったのか、何を為すべきかを師事されている先生方に指導を仰ぎ、次回の審査に向けて備えていただきたいと思います。
審査をさせていただき、感じた事、また私が普段から心がけている事を紹介させていただき、寸評に代えさせていただきます。
剣道は対人競技であり、打つ・突く・かわすなど、全ての動作は相手に応じて選択することが求められます。さらに、その機会に正しく打つことができなければ有効打突にはなりません。自分勝手に技を出してしまっても審査では評価されません。今回の審査においても、合気にならず、その前に自分勝手に技を出している受審者が数多く見られたことは残念に思いました。
剣道は相手の心を打つ競技であり、有効打突は5つの条件のもと、構え、攻め合い、打突の機会と技の選択、打突、残心という流れで構成されています。また、精神的には捨て身で打つこと、技術的には正しい姿勢で刃筋正しく打つこと大切になります。捨て身で打つことは、相手から「打たれるかもしれない。」などの四戒を克服することが求められます。これは、上手の先生に稽古を繰り返しお願いすることが効果的です。また、正しい姿勢で刃筋正しく打つことは、素振り、打ち込み、切り返しをはじめとする基本稽古を毎日積み重ねることが重要となります。今一度、合格された方も、残念ながら合格できなかった方も基本に戻り、礼法、所作事、基本打ちと、初心の心の中、正しく美しく力強い剣道を目指して精進していただきたいと思います。
私も毎日の稽古の中で、基本通りに実践できるかを何度も繰り返し、工夫しながら取り組んでいます。基本通りにできるようになれば、剣道の素晴らしさ、面白さが今よりもっとわかってくると思います。これを実現できるように稽古に励んでもらいたいと思います。
審査員の寸評(剣道形)
札幌での審査会における剣道形審査について所感を述べます。
審査では、呼吸を合わせて気を緩めることなく最後まで演じるのは至難のことです。今回は形の順序・動作の大きな間違いがなかったことと、必死に行っていることが審査員に伝わり全員合格となりました。
今回の審査で気づいたことをいくつか述べてみます。
構えや振り上げ振り下ろしが軽く見えました。刀(模擬刀でもかまわない)で重さを実感しながら、抜きつけ・納刀、振り上げ振り下ろしを経験すると、剣先の怖さや鎬や刃筋が理解できます。刃引きで稽古をお勧めします。
打突部に充分に届いていない方もいました。間合が理解できていないとみなされます。また、目が離れたり左足の引きつけが不十分な方も見られました。
立合前後の作法についても講習会等で必ず身につけて下さい。
剣道形の重要性については理解しているつもりでも、竹刀での稽古に比べれば不足しがちです。合格された方々は、今後高段者の自覚を持ち、稽古を積むことによって形の重要性について気づくことになると思います。
形講習会の「重点事項」に目を通し、講習会等に積極的に参加し、自信を持って指導に当たることができるよう益々のご精進を期待し寸評といたします。
行事概要
- 行事名
- 剣道六段審査会(北海道)
- 開催日
- 2019年08月11日(日)
- 会場名
-
北海道立総合体育センター 北海きたえーる
〒062-8572 北海道札幌市豊平区豊平5条11-1-1
札幌市営地下鉄東豊線「豊平公園」下車、徒歩5分