審査会
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剣道六段審査会(愛知)
- 開催日:
- 2024年05月12日(日)
- 会場名:
- 名古屋市枇杷島スポーツセンター
審査会結果
審査員の寸評(実技)
令和6年5月11日、12日に名古屋で開催された七・六段審査会において、実技審査員を務めさせていただきました。今回、日頃の努力が実り、見事合格された皆さんは誠におめでとうございます。
これに甘んじることなく、自己の研鑽に努め、剣道の質を高め、さらに上を目指してください。
残念ながら不合格になられた方は、今回の審査の反省と、今後の稽古の中で、
「なぜ」相手に攻められたのか…
「なぜ」打たれたのか…
「なぜ」打てたのか…
この「なぜ」に「きづき」稽古すること、そして習って、工夫して、錬磨する、この繰り返しが大切です。審査員として感じたことを、今後の参考になればと述べさせていただきます。
まず、最初に剣道着・袴については、必ずしも新しいものでなくてもいいですが、色あせしていないものを準備し、正しい着装をする。剣道具については自分の体格にあったものを身に付けること、竹刀は相手に怪我をさせる危険性があるため、審査の時はもちろん常に稽古の前後に必ず点検することを心掛ける。面紐の結び目も正しい位置で結んでください。
立合いにおいては、絶対に合格したいという気迫と熱意が相手にも審査員にも伝わってくることが肝心です。礼から蹲踞に至るまでは、いつ相手が打ちかかってきても対応できる身構え・心構えで行い、蹲踞にあっては正々堂々と勝負することを心に決め、立ち上がって構えた時には相手に気力で勝っていることが重要です。
短い立合い時間ではありますが、焦ることなく触刃から交刃、一足一刀の間(自分の打ち間)に攻め入り、攻め・溜めを駆使し、打突の機会を見出し、打突の好機を逃さないことが大切かと思います。
そして、充実した気勢で気剣体一致の捨て身の技を出すこと、それには地力をつけることが大切です。地力を付けるためには切り返し、打ち込み、掛かり稽古、いろいろな相手と稽古することが大切であり、稽古はどんな相手に対しても全身全霊で気を抜くことなくお願いすることが重要です。
剣道の修行に終わりはありません。怪我や健康に気を配り、より一層の自己の研鑽に努めてください。
審査員の寸評(剣道形)
令和6年5月11日、12日名古屋市枇杷島スポーツセンターで実施された標記審査会の所感を述べます。皆様方には日頃の修錬の成果を発揮され、形審査に合格されましたことを心よりお祝い申し上げます。形審査に当たり、初対面で相手のわからないまま直ちに審査実施という緊張と不安感の中でしたが、整然と気迫のこもった審査会でありました。
内容につきましては
一、打ち込みの際、すり足ではなく踏み込み足になっており、音を立てている受審者が見受けられた。
二、四本目の双方の切り結んだ位置が、刀身のおよそ中央部、そして剣先は正面の高さと共通理解されているが、殆どの受審者が両方とも高かった。
三、同じく四本目の形において、緊張感からか勘違いをして仕太刀が打太刀の右を突く受審者が散見された。木刀とはいえ、大変危険であるので打太刀・仕太刀の所作動作をしっかり確認していただきたい。
詳細につきましては割愛しますが、稽古と形は車の両輪の如く修錬していくものであります。その為には全剣連発行の『日本剣道形解説書』と『講習会資料』(剣道形)を熟読され、自ら今後更なる向上と、後に続く剣道愛好者のよき指導者としてご活躍されますことを念じて寸評といたします。
行事概要
- 行事名
- 剣道六段審査会(愛知)
- 開催日
- 2024年05月12日(日)
- 会場名
-
名古屋市枇杷島スポーツセンター
〒451-0053 愛知県名古屋市西区枇杷島1-1-2
(1)名鉄 名古屋本線 栄生駅 徒歩10分、又は東枇杷島駅下車 徒歩5分(2)市バス (名古屋駅)5番のりば発 名駅11系統(名古屋駅ー名古屋駅)「枇杷島スポーツセンター」下車